違和感 ページ21
side治
結局シロとユキは戻ってこんかった。部活を休むわけにもいかんもんで放課後はちゃんと部活に行く。
「結局どこにもおらんかったな。」
「二人ともどこ行ったんやろ。姿消しとるわけでもなかったし。」
侑とそんな話をしながら体育館に入る。そこでなんか違和感を感じた。
「？なぁツム、なんか変やない？」
「は？何が？」
「いや、よおわからんけど。」
「はあ？俺は何も感じんけど。」
「お前鈍いもんな。角名なんか感じん？」
「俺？んー、そんな感じはしないかな。」
「ほれ、サムの勘違い･･･！？」
「ツム？」
話してたら急に侑が一点を見て目を見開いた。その目は驚いてるというより、怯えている？
「おいツム、どうしたん？」
「なんか嫌や。」
「は？」
「あそこ、なんか嫌や。」
侑が指差す方を見ても体育館の壁があるだけだ。でも、侑が言いたいことはわかった。あそこに”何か”いる。
「なんや、あそこ。」
何も見えないが何か嫌だ。わからないから怖い。
「お前ら何しとるん？」
「「北さん。」」
「双子があそこらへんが何か嫌だっていうんです。」
「あそこ？」
北さんが角名の指差した方を見る。そして、じっとそこを見とったかと思ったら急に大耳先輩を呼んだ。
「大耳、ちょっとええか？」
「なんや？」
「あそこ、あんなやった？」
「･･･誰か気付いたか？」
「双子が気付いたらしい。」
「今日は止めといた方がええかもしれんな。」
「わかった。俺はコーチに言うてくるわ。こっちのこと頼むで。」
「おん。」
北さんは大耳さんと何か話した後、体育館を出て行った。大耳さんは俺らを集めて今日の部活はなしになったと言った。
「なぁツム。やっぱりあそこ何かあるんとちゃうか。」
「サムもそう思う？絶対あそこが原因やろ。」
もう一度その場所を見て俺は血の気が引いた。何か、いる。そして俺が”それ”に気付いたと同時に”それ”もこちらに気付いた。
「ひっ。」
「サム？どうし･･･。」
侑も気付いたらしい。だめや。あれはだめなやつや。
『『ダメ！！！その人達に近づかないで！！！』』
その時、体育館の扉から飛び込んできたのはユキとシロやった。
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真柴白 - どうして、終わり何ですか？続き気になります！！更新待ってます！！頑張って下さい！！ (2021年1月14日 3時) (
レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても続きが気になります‥‥‥…！！！更新頑張って下さい！！！！ (2020年6月22日 11時) (レス) id: 597f7a3cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨星 | 作成日時：2020年6月13日 22時
