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『あそこまで言う必要あるかなぁ！』
さっきのうらた先輩の愚痴をこぼしてく。
ズバズバ言うってのは知っていたけど、限度っていうものをしらないのかな。
友「まぁ、つまりは、見返したいんだよね？」
『…そういうことになるのかな』
友「よしっ！そうと決まれば、放課後部活前の数分私に時間ちょうだい！」
あーして、こーして、なんて楽しそうに何かを計画する彼女。
男子友達と話している坂田に部活に行くのが遅れることを伝えると、少し不満げな顔をしたけど、すぐにいつものキラキラと輝いた幼い笑顔で分かった！と言った。
放課後、椅子に座せられる。目の前には、鏡が置かれてあり、ブサイクな自分の顔が写っているから、思わず目を瞑りたくなった。
友「始めまーす！」
そう言った彼女は、私の髪の毛をとき、高めの位置へと髪の毛の束を持っていく。
さらに、少し長くなった前髪を、まるで美容師さんのように切り揃え、校則で化粧禁止だからと、濃い化粧はせず、色付きリップだけという、ナチュラルすぎるメイクをしてもらった。
リップだけは、メイクっていうのかよく分からないけど、私の中では初めてのものだ。
友「できた。」
そんな声が聞こえて、ゆっくりと鏡に映る自分を見る。
ほんの少しアレンジを加えただけなのに、人ってこんなに変わるものなのか、なんて。
友「Aは、素がいいからね。
ちょっとアレンジするだけで、すっごい可愛くなれるんだよ！」
ニコッと優しく笑う友達に、ありがと！と言いながら抱きつく。
パッと視線の先に見えた時計の針は、さすがに部活に行かなければいけない時間を過ぎていて、足早に部室へと向かった。
扉の前に立つと、ドクンドクンと波打つ鼓動。
深呼吸をして、扉を開けた。
『遅くなりました』
さ「うぇ…？A…？」
し「やっべ…」
う「どうしたん…だよ」
セ「校則違反レベルやん」
教室に入った途端、みんなの顔が凍りつく。
この反応は…結構いい感じかも？なんて、勝手に決めつけて、どう？と聞いてみる。
今思えば、聞かなければよかったのに。
う「う、うわぁ。俺、そういう化粧ちょっとしてまーす、みたいな女子嫌いなんだけど」
し「…さらにブスになってるやん」
セ「そんな色気づいてたら、寄ってくるもんも寄ってこんくなるんとちゃう？」
唯一、坂田だけは何も言わず、私から目をそらしていた。
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タシア松(プロフ) - ぽにょさん» ありがとうございます！！最高の褒め言葉です、 (2022年9月25日 20時) (
レス) id: d89a5c0024 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ - 1話1話見るごとにきゅんきゅんしてもう最高です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月8日 18時) (レス) @page14 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます！すごい嬉しいです！！！ありがとうございます！！この作品を好きだと感じてもらえることができてよかったです！ (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - な、な、な、なんだこの……神作者と神作品は！？ (2021年10月26日 2時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乘肄さん» 最高のお言葉ありがとうございます!! 完璧にかけたのなら幸いです、これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします (2020年5月19日 22時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2020年1月12日 23時
