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『あー、朝から侮辱、侮辱、侮辱。
というか、私そんな太ったかなぁ?』


友「まぁ…、彼らなりの愛情表現なんじゃない?雑愛…的な?なー、坂田くん!」


さ「え、あ、うん!」



昼になると降っていた雪も止み、綺麗に透き通った青色の空が顔を出した。

近くで男友達とふざけ合っていた坂田に声をかけた彼女は、私の友達で、彼氏持ちの私の相談相手。


雑愛…かぁ。そんなものあったんだ、と初耳の言葉に驚きながら、そうだったらいいなぁなんて。


こんなに侮辱されまくったら、さすがの私でも自分に自信なくなっちゃう。






友「あっ、噂をすれば…」






黄色い声がクラス中溢れかえって、友達の視線の先を見ると、教室の入り口で、志麻くんが数人の女子に囲まれながら、クラスの中を見渡している光景が目に入った。


パッと彼と目があって、目を逸らそうと思ったのに、大きな声で、私の名前を呼ぶもんだから、みんなの視線は私に注がれ、強制的に彼のもとへと行かされることとなってしまったのだ。




し「はよ来いや」

『…なんで来たの。てか、敬語!』

し「敬語とかええやん。」

『はぁ…。
あのね、志麻くんに聞きたいことあるんだけど』




もう敬語使えっていうのすら面倒くさくなって、1つ彼に聞きたいことがあったから聞くことにした。


耳かして、といえば、意外とすんなり私の口元へと耳を持って来る彼に少し驚きながら、耳元でこう言い放った。




『私のこと…好きなの?』

し「…は?自意識過剰なんじゃないすか?」

『だよね、ごめん。』





やっぱ雑愛なんかじゃないじゃん!!
ガチで貶されてるやつじゃん!




二人の間に気まずい空気が流れ、チラッと窓から見える校舎に立たずむ時計を見ると、あと数分でチャイムが鳴る時間になってしまっていた。

じゃあね、と手を振って教室へと帰る。





し「あぁぁ、可愛すぎ…。」





彼がこういったことなんて、私には聞こえなかった。






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タシア松(プロフ) - ぽにょさん» ありがとうございます!!最高の褒め言葉です、 (2022年9月25日 20時) (レス) id: d89a5c0024 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ - 1話1話見るごとにきゅんきゅんしてもう最高です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月8日 18時) (レス) @page14 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます!すごい嬉しいです!!!ありがとうございます!!この作品を好きだと感じてもらえることができてよかったです! (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - な、な、な、なんだこの……神作者と神作品は!? (2021年10月26日 2時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乘肄さん» 最高のお言葉ありがとうございます!! 完璧にかけたのなら幸いです、これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします (2020年5月19日 22時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タシア松 | 作成日時:2020年1月12日 23時

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