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『お疲れ様でした』
ぼーっとした頭のまま部活が終わり、いつも一緒に帰っているはずの坂田をおいて、正門を出ようとしたとき、ガシリと腕を掴まれた。
パッと掴まれた手を見れば、息を切らして立っているうらた先輩の姿がそこにあって、どうしたんですか？と聞けば、どうしたもこーしたもねーだろ！っと怒鳴られる。
う「部活中突然泣き出したと思ったら、なんでもないって言ったり、何回も呼んでんのに無視したりして」
『あ、ぇ、ごめんなさい』
う「…何があったんだよ。」
その言葉に、黙りこむと、はぁ。と大きくため息をついてぐいっと抱き寄せられた。
ポフッと大きくて温かくて落ち着く香りに包まれて、とくんとくん。と一定の早さで聞こえる鼓動は驚くほど心地よかった。
ポンと頭に手を置かれて、撫でながら、話してみろよ。なんて優しく言うから、我慢していたものが溢れ出して止まらない。
う「とりあえず、場所変えるか」
そう言って、上着を脱いで、私の背中にふわりと乗せたと思えば、フードを被せてくれて。
視線が合うようにしゃがんで、これで大丈夫だろ。と優しくふわりと微笑んだ。
私の手を引いて連れてきた場所は、学校からそう離れてはいない大きな一軒家だった。
う「入って。」
『いやでも…』
う「なんもしねぇよ。なに？泣いてるところ見られながら外で話すほうが良かった？」
ブンブンと首をふって、おじゃまします。と小さくつぶやくと、階段を登っていく先輩に駆け足でついていく。
普段こんなにうらた先輩に優しくなんてされたことないからか、ドキドキして、大きい上着と同じ香りの部屋に頭がくらくらする。
う「ココアか紅茶どっちがいい？」
『…ココアで』
う「ん、適当に座ってて」
そう言われても、男の子の家に入ったことなんて坂田ぐらいしかいないし、落ち着いていられない。
植物が多めの落ち着いた部屋。
学生の部屋って感じで、ベッドのところに置かれているタヌキのぬいぐるみを見て、意外と可愛いもの好きなのかなぁ。なんて。
う「はい、どーぞ」
『あっ、ありがとうございます』
しばらく部屋を見渡していると、ココアを2つ持ったうらた先輩が部屋に戻ってきて、ストンと床に座ったのと同時に私も先輩の向かい側に机を挟んで座る。
う「んで、何があった」
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タシア松(プロフ) - ぽにょさん» ありがとうございます！！最高の褒め言葉です、 (2022年9月25日 20時) (
レス) id: d89a5c0024 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ - 1話1話見るごとにきゅんきゅんしてもう最高です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月8日 18時) (レス) @page14 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます！すごい嬉しいです！！！ありがとうございます！！この作品を好きだと感じてもらえることができてよかったです！ (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - な、な、な、なんだこの……神作者と神作品は！？ (2021年10月26日 2時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乘肄さん» 最高のお言葉ありがとうございます!! 完璧にかけたのなら幸いです、これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします (2020年5月19日 22時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2020年1月12日 23時
