きゅう ページ10
『あー…、えっと、その…、あ、ありがと』
う「すっげえ照れてんじゃん」
『て、照れるに決まってるでしょ！ばか、』
いくら幼馴染だったとしてもやっぱり私も一人の人間なのだから、好きだと言われれば、照れるものは照れる。
逆に照れない人を見てみたいものだ。
無論、彼に答えが出せるはずもなく、会話を逸らそうとパンケーキが見えなくなるぐらいにホイップつけて口に放り込んだ。
甘い甘いパンケーキ。下手すれば、喉が痛くなってしまうような甘さ。
う「あー、今思い出したらイライラしてきた」
ふとうらたが私の目の前の席に戻って、頬杖を付きながら、口を尖らせて呟いた
どうしたの？と聞けば、待ってましたとでも言うように体を前にのめらせて話し始める彼の低い声に耳を傾ける
う「いや、お前が休みだって部長に連絡したわけよ」
『あー、怒られたんでしょ』
う「…、あぁぁぁ、ムカつく、」
『うらたに対して部長はなんて怒ったの？』
う「ちげぇよ、俺は別に怒られてない」
はぁ、とイライラした ため息が彼の口から漏れて、右手の人差し指は机の上でトントンと付いていた
彼の怒ったときのオーラは周りを巻き込むレベルの強さで。
禍々しいオーラで光のない瞳に見つめられれば、どんなに強い人でも少しは引き下がってしまうであろう。
『うらたは怒られてないんでしょ？
じゃあ、なんで怒ってんのよ』
う「あ？怒るだろ普通。」
『んーー、わかんない』
う「お前を怒っていいのは俺だけなんだよ」
『え、そこ！？！？』
私の声は店内に響いて、あんなにガヤガヤと煩かったのが嘘のように静かになって、厨房の音と店内に流れるBGMだけが聞こえる
ペコペコと頭を下げれば、すぐにまた元通りになる店内にホッと胸をなでおろした。
う「…っ、ふはっ、」
『え、ちょ、うらた？』
突然、ケラケラと笑い出した彼のさっきの物凄いオーラは何処へやら。
すっかり元のうらたに戻っていて、まぁ戻ったならいっか。と勝手に自己解決しながら、彼につられて私も笑い出す
こんな楽しい時間がいつまでも続けばいいのになんて我儘なのかもしれないのだけれど。
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タシア松(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございますー！その後の話ですか、考えたことあまりなかったです。もしいい話が思いついたらその後の話を書こうと思います！わざわざコメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2022年1月7日 0時) (
レス) id: b0276be98a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年12月20日 22時) (レス) @page21 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乃々夏さん» 私も少し寂しい気持ちもあります、、。応援ありがとうございます！！ (2020年9月30日 23時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - タシア松さん» なんか…寂しいwwwwこれからも、応援してます！！！！ (2020年9月30日 20時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乃々夏さん» 乃々夏さん！コメントなど本当にありがとうございます、、！楽しんでもらえたなら何よりです。ありがとうございます (2020年9月30日 7時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=5ee9fa7f2a7bd06bef7dcb77652f9a37...
作成日時：2020年4月11日 21時
