さん ページ3
『はあぁぁぁぁ…』
溜息を零しながら、重たい体でベッドに飛び込んだ。
自分の体で沈んでいくベッドは私の身体を包んで眠気を誘う。
『付き合ってる人…かあ』
付き合ってる人なんていない
でも、好きな人…というかいい感じの人いる
優しくて頼りがいがあって、将来結婚する相手なんじゃないかなあ。なんて馬鹿みたいなことを考えていた日常が、うらたによって一気に崩された
彼との関係がバレれば、うらたは何をしでかすか分からない。嫉妬で狂うかもしれないし、もしメンヘラなんだったら、閉じ込められる可能性だってなくもない。
幼馴染のことをそんなふうには思いたくないけど、思いざるを得ないのだ。
A明日、会えませんか
いい感じの彼…、伊藤さんに連絡をすると、すぐに既読がついて、うらたのことでいっぱいだった頭もすぐに彼の方に切り替わった。
単純な女だなあ。と我ながら感じる。
伊藤今からじゃだめかな?
そう返ってきた瞬間、返信をするより先に身体が動いてスマホを持って鏡の前まで走り、髪型、顔、匂いを確認した。
『化粧直しをして、髪の毛を下ろせば激しい癖っ毛だからパーマかけてるって思われるから大丈夫。』
独り言を呟いてから、震える指で「大丈夫です」と返信し、カバンの中に入っている化粧ポーチを手荒に取り出す。
急いで、化粧直しを終わらせて1番好みの香水をワンプッシュふりかけた。
『よし、完璧』
そう呟いたとき、非通知からの着信が部屋に響く。
いつもとは違う、ワントーン上がった声でもしもし。というと聞き慣れた低めの声が耳に入った
『う…らた？』
う「おー、分かったんだ。」
『…なに、急に』
う「今から出てこい。じゃ」
強制的に終了される通話。
今日一日で何回ついたか分からない溜息をつきながら、扉を開けると、よっ、とニカッと微笑む彼がいた
『なに。忙しいんだけど』
う「なに？デートとか？…ってそんなわけねえよな！」
『違う…けど』
自分の中では精一杯誤魔化した。多分、単純なうらたは騙されてくれると思ってけど、本当にすんなりと嘘を信じるなんて、悪い人にすぐ騙されるんじゃない？と少し心配になる
その時だった
「Aさん」
う「は？お前誰」
スーツ姿で歩いてくる人の姿は、今一番来てはいけない人で…
『…伊藤…さん』
大変なことになってしまった気がします
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タシア松(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございますー！その後の話ですか、考えたことあまりなかったです。もしいい話が思いついたらその後の話を書こうと思います！わざわざコメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2022年1月7日 0時) (
レス) id: b0276be98a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年12月20日 22時) (レス) @page21 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乃々夏さん» 私も少し寂しい気持ちもあります、、。応援ありがとうございます！！ (2020年9月30日 23時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - タシア松さん» なんか…寂しいwwwwこれからも、応援してます！！！！ (2020年9月30日 20時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乃々夏さん» 乃々夏さん！コメントなど本当にありがとうございます、、！楽しんでもらえたなら何よりです。ありがとうございます (2020年9月30日 7時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：タシア松 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=5ee9fa7f2a7bd06bef7dcb77652f9a37...
作成日時：2020年4月11日 21時
