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【センラSide】
坂田とAちゃんのキスシーンを目の当たりにした俺は、頭が真っ白になって気づいたときには、廊下に坂田を連れ出していた。
ひと目のない薄暗い廊下。
セ「お前…女の子好きやったんちゃうんけ？」
さ「うん、まぁ人並みには好きやで」
セ「じゃあなんでキスなんかしてん！！」
さ「なんでそんな怒ってるん?
理由なんて好きやからしかないやろ」
キョトンとした顔をしていう彼が余計にムカついて、殴りかかろうとしたところをばしっと誰かに止められた。
し「はいはい、そこまでにしとけ」
セ「志麻…くん」
し「はぁ、そもそもセンラはなんで怒ってんねん。
坂田は好きって言ってんだから、好きにさせときゃいいだろ」
セ「…でも」
し「あー、もしかしてセンラも好きとかぁ？」
ケラケラとおちょくるように言われて、坂田は志麻くんの言葉を聞いて、ギョッと驚いた顔をした。
そうなん？なんて力ない坂田の声が聞こえて、咄嗟に、そうやない。と返した。
なーんや、ってホッと一息ついた彼は、センラも応援してや、と後付でそう伝えた。
さ「そろそろチャイムなるんちゃう？はよもどろ！」
し「だな。」
そう言って、俺の横を通り過ぎて歩いていく途中志麻くんは、どこか悲しそうに優しく微笑んだ。
多分志麻くんは俺があの子のことを好きなのを知ってる。気に入ってる、とかそんな感情じゃないことを。
でも、人ってこんな短時間で人を好きになれるん？なんて疑問を抱いたけど、恋に時間は関係ないらしいし、好きなんやろうなぁって。
セ「あぁぁ、もう…。」
坂田の質問に対して否定した自分をぶん殴ってやりたい。
あそこで、否定しんかったら正々堂々勝負できたのに、これじゃ不利オブ不利やん。
ブーブーとポケットの中で震えたスマホを開くと、一件の通知と表示されていた。
志麻せっかく言うチャンス与えたのに。とにかくがんばりや
セ「坂田になんて勝てへんよ…。」
ポツリとそう呟いて、俺は既読、という文字だけをつけて、スマホを閉じる。
沈んでいく気分の中、教室と真反対の方向へと歩きだした。
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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (
レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです！これからも面白い作品待ってます！ (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます！これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2019年12月21日 19時
