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セ「ほんじゃあ始めよっか」
『う、うん！』
部屋には時計の音と二人のペンを走らせる音。
そして、二階から聞こえる楽しそうな声だけが聞こえる。
『最近、センラくん喧嘩沙汰とか起こしてないよね』
セ「まぁなー、センラたちのせいでまた、Aが怖い目にあうのも嫌やし。」
『そっか、ありがとう。
あっ、センラくんここわかんない…』
セ「んー…、あーこれはな…」
サラリと金髪の髪の毛が視界の隅に見えて、香水の香りで頭がおかしくなってしまいそう。
甘い声が耳のすぐ近くで聞こえてくすぐったい。
綺麗な手で髪を耳にかける姿は見惚れてしまうほどで説明が頭に入ってくるわけが無かった。
セ「わかった…？」
『あ、…ごめん聞いてなかった』
セ「ぼーっとしてたあかんで。これは…」
セ「試しにこの問題解いてみて」
『分かった』
センラくんに教えてもらったとおり、慎重に解いていくと案外簡易に解けてしまって、唖然としてしまう。
こんな簡単な問題を迷っていたのか。と自分が馬鹿だと改めて知らされた気がした
セ「合ってる合ってる。やるやん」
よしよしと優しく大きな手で撫でられると、すごい安心感があって、心が暖かくなって。やっぱり好きだなぁ。なんて。
好きだという気持ちを精一杯自分なりに隠して、ありがとう。とお礼を伝えると、どういたしまして。と優しい言葉が返ってくる。
大嫌いな勉強も今では彼と一緒にいれる時間が増えるから好きで好きでたまらない。
セ「…なぁ、もしさ」
問題を解いている途中、軽い口調で話しかけられ、彼の顔を見ると思ったよりも真剣な顔をしていて、耳を傾ける。
セ「センラが不良やめたとしたら、センラのこと好きになる？」
その言葉には、何も返せなかった。
元々彼のことは好きで、不良なんて関係ない
センラくん自身の性格に惹かれていたから
『…んーじゃあ、もし、やめなくても好きだって言ったら？』
セ「…っ、むずい質問やな」
今まで交わっていた視線がそらされる。
そして、もう１度目が合うと、ふわりと微笑みぽんっと頭の上に手が置かれた。
セ「もしホンマにそうなんやったら、今告るかな」
＿＿センラと付き合う気ない？
その声が永遠に脳にこびりついて離れなかった。
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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (
レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです！これからも面白い作品待ってます！ (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます！これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2019年12月21日 19時
