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ふわりと頭に何かを感じて、ゆっくり目を開けると、目に入ってきたのは、心配そうに眉を垂らした坂田さんだった。
さ「よかった！目、覚めた」
『…あれ、私って』
さ「ここは、俺の家なんやけどな。
俺、襲われてたところを…その…」
『あっ、坂田さんが助けてくれんですか!?…ありがとうございます！』
さ「まぁ…そうなんやけど…でも」
気まずそうに。でもどこか、悲しそうな顔をして、違うねん。という坂田さん。
さ「…ただ、相手を殴るだけ殴って暴力で解決させただけやねん。
抑えられんくて。センラにな、止められて気がついたら男の子ボッコボコにしとった。」
『そっ…か。でも、助けてくれたのは坂田さんでしょ？ありがとう』
さ「センラに言われた。…そんなんで助けられたAちゃんの気持ち考えろ、って。」
ホンマにごめん。と俯いてそういう彼に、坂田さん。と呼べば、ぐらっと瞳を揺らして真っ赤な瞳で私を捉える。
『まず、助けてくれてありがとう。
確かに私は暴力が嫌いだけど、誰かを助けるためなら、また話は別かも。
…あっ、だけどやりすぎは駄目だよ。絶対…ね？』
さ「…やっぱり好きやわ」
『え？』
さ「やっぱり、俺Aちゃんが好き！
…Aちゃんが他の人好きやからって諦めるのやめる。」
ニカッと少年のように笑顔を見せる彼は、やっぱりカッコよくて、ありがと。と返すと、うんっ！と元気いっぱいの返事が返ってくる。
頑張ろ!!なんて、張り切っていわれると、なんだかこっちも恥ずかしくなってきて。
好きになるかもね。とかそんな無神経なことは言えなかった。
『そういえば、学校は？』
さ「休みとった！勉強分からへんし」
『あ…、ごめんね。今日、勉強会しなきゃね』
さ「ええよ！無理したあかんから。今日は、ゆっくりしといて。」
あっ、そーいえば！と嬉しそうに話し出す坂田さんは、可愛くて、自然と一緒にいると笑顔になれて。
恋愛的な好き…ってわけではなくて、弟感覚の好きに近いのかな。なんて。
さ「学校終わったら、うらさんたちも来るらしいから！
…うわぁ、どうしよ。俺怒られそう」
『大丈夫だよ。』
こんな他愛もない話をするのが、一番好きだったりすることは、坂田さんには内緒にしておこうかな。
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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (
レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです！これからも面白い作品待ってます！ (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます！これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2019年12月21日 19時
