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『うぇ、マジですか』
コンビニで買った夜ご飯を食べて、歯磨きなどの寝る準備を済ました私達だが、寝室に行ったとき、驚きのことを聞かされた。
ベッドが2つしかない、ということ。
つまり、私は必ずこの中の3人の誰かと寝なければならないのだ。
坂田さんがいいなぁ…なんて、心のすみでは思ってしまって、もしかしたら私は坂田さんのこと好きなんじゃないか、とか思ったり思わなかったり。
さ「俺隣行きたい!!」
『ふぇ…?』
さ「あ…嫌やった?」
『そ、そんな!嫌じゃ…ない…です』
嫌じゃないと伝えれば、よかった!なんてふにゃと笑うその顔に、ドキッとしてしまう私は多分…いや確実に坂田さんが好きなんだろう。
センラさんのときは、2日で好きになるとか絶対ないと断言してたのに、坂田さんのことだと、なんだか自分が彼のことを好きだということに納得できた気がする。
ドキドキと高鳴る心臓を聞かれるのも真っ赤になってしまっているであろう顔を見られるのも嫌で、トイレ行ってきます、と部屋を出た。
突然、モヤっと少し罪悪感が押し寄せる。きゅぅぅと恋をする苦しさじゃなくて、言い表せない、胸の奥の奥がぎゅうと握りつぶされる感覚。
この感覚は、なになんて考えず、気持ちを入れ替えた私は部屋へと戻った。
さ「おいで!」
布団の中で手を広げて待つ彼。
恥ずかしさで、無視して布団の中に潜り込んだけど、やっぱり抱きつけばよかったかなぁ、なんて少し後悔した。
う「じゃ、電気消すぞー」
し「はーい」
私達も了承すると、カチカチと電気が消える。
真っ暗になった部屋には、時計の音だけが響いていて、ゆっくりと暗闇の中に吸い込まれていった。
パチっと目が覚めて、時計を見ると、夜中の二時を指していた。もう1度寝ようと思ったけど、どうもうまく寝付けなくて、寝ることを放棄することにする
目の前にある幸せそうに眠る坂田さんの顔が可愛くて、サラサラの紅茶色の髪を優しく撫でた
『ふふ、出会って2日なのに、私…好きかもです』
そう言い切ったあと眠気が襲ってきて、坂田さんに背を向けて寝ようとしたとき
さ「今のほんま…?」
吐息多めの溶けるような声が耳に響いた
_____
センラさん全然出てきてないですね…。
ごめんなさい
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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです!これからも面白い作品待ってます! (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます!これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!! (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タシア松 | 作成日時:2019年12月21日 19時