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○ A.side*
「……全っ然タイプ違うのに、よく幼馴染み出来たよね」
「それは嫌味か。まぁ、ここ最近は連絡取ってなかったけど」
「連絡取ってなかったんじゃん。……ってか助っ人って、なんの助っ人?」
不良くんは近くにあったイスにスクバを放り投げてから私の前に来て、ギターを指差した。
「それのレッスンの、助っ人」
「……は? 弾けるの? きみが?」
「お前、どんだけ失礼なこと言えば気が済むんだよ。っつーか、俺と違う人との前じゃ態度が逆転とか酷すぎ」
「なんか悪いですか」
「いーえ。悪くないです」
手を上げて降参ポーズをすると、私の後ろに回って体に掛けていたギターと一緒に包んだ。
びっくりしてしまって、喉の奥で声にならない声を上げてしまう。
「いいか。まずはこのバレーコードの押さえ方。手首の角度が直角なってると血流が悪くなって腱鞘炎になる。一度炎症になったら、治るまでギター弾けないから気を付けろよ。んじゃ、コツ教えるけど、」
淡々とポイントを述べていく不良くん。
……顔が熱いなんて気のせい。顔が熱いなんて気のせい。
雑念を振り払うように、ギターを覚えることに集中した。
*●
「……お前、ほんっとすげぇな。わずか2週間でここまで上達するとか」
「それ褒めてます?」
「めっちゃ褒めてる」
「というか、きみがボーカルとギターやればなんの問題もなかったんじゃ……」
「……お前、忘れたの?」
「……一体何を」
「俺がド音痴だってこと」
……そーいえばそうだったなぁ。
「っていうか、私作詞頼まれちゃったんだけど」
「ドンマイ」
「思ってないドンマイどーも」
一枚の真っ白な紙を取り出して、コンコンとシャーペンで紙を突く。
「何にも思い浮かばないんだけど……」
「お前が歌に込めたい気持ちをそのまま言葉にすればいいだけじゃん」
「それだと暗すぎになるんだけど」
文化祭で歌うから、ちょっと明るめの歌にしなきゃいけないと思うし。
「じゃあ、勇気が出る歌とか」
「……言葉の表現がガキだね」
きみに言った私がバカだった。
「でも、歌詞名は決まってる」
「どんなの?」
「歌詞名は───」
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未麗 - 不良君とアーヤの組み合わせが最高でした!!これからもがんばってください!応援してます!! (2022年9月3日 8時) (レス) @page46 id: c3880015a9 (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅 - アーヤがクールな感じでいい (2022年1月10日 10時) (レス) @page7 id: 4820c0c437 (このIDを非表示/違反報告)
柚須 - Clock lock Works という歌みたいですね! (2021年5月7日 15時) (レス) id: 8119590feb (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - アオさん» ありがとうございます!^_^ (2020年7月25日 14時) (レス) id: e765e8c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 最高でした! (2020年7月21日 1時) (レス) id: 0202dd951f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天奏 | 作成日時:2020年4月13日 19時