刻ノ狭間デ【文スト】 (ページ16)

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１５話ページ16

さぁて、今日は何するかな
といっても此れでもポートマフィアの端くれ、出来ることは限られてくる

『中也さんに悪戯してこようかな…』
芥「失礼する」
『いやっふう』
芥「何だその悲鳴は…」

今の独り言、聞かれてたかな…
聞いてないことを願おう、うん

『芥川さんは何時もの薬ですよね？』
芥「嗚呼。後太宰さんから此れを預かってきた」
『太宰さんから？』

何だろ？
此の前の悪戯のお返しかな？

『…ナイフ…？』
芥「ポートマフィアに入ったお祝いだそうだ」
『え、もう二ヶ月たってますけど』
芥「あの方は忙しいからな」

そう、太宰さんからの贈呈品は華美な装飾が施されたナイフだった
自分の身は自分で守れってことかな…

芥「…貴様は随分と太宰さんに好かれているのだな」
『え、そんな訳無いじゃないですか』
芥「貴様が来てから太宰さんはずっと機嫌がいいのだ、そんな訳ない訳なかろう」
『…やきもちですか？』
芥「……」
『太宰さん、貴方の事褒めてましたよ』
芥「っ！」
『〝優秀な部下だ″って酔っ払いながら言ってましたよ』
芥「其れでも…」
『？』
芥「其れでも僕はあの人から直接たった一言だけ貰いたいのだ！」

わぁ、こんなに熱くなった僕君初めて見た…
其れだけ本気って事か

『…解りました。頑張って下さいね』
芥「！…嗚呼」
『はい、其れじゃ、お薬です』
芥「感謝する。邪魔したな」
『いぇいぇ』

芥「嗚呼、其れと、」
『？』
芥「悪戯は止めた方が良いと思うぞ」
『！』

聞かれてたのかよ…

僕語が解らない…