発足 ページ10
「改めて…」
俺ー東海林隼ーは話を始める。青葉は俺をじっと見ている。凉馬は何の話か考えている様子。海斗は…
ズゴッ、ズゴゴゴゴーッ
空のコップの中身をストローで吸っている。吸っても出てこないし、気が散る!
「その名も『文化の城プロジェクト・by秘密結社』!」
「……」
「何か反応よこせよ」
「えっと、何それ?」口を開いたのは凉馬だった。
「説明しよう。俺と海斗の星が丘学園も凉馬と青葉の渚学園も創設者が同じってのは知ってるか?」
「知ってる」そう言ったのは青葉だけ。2人は知らなかったのか…
「まあいいや、昔からの校風で運動部が一番偉い!みたいなイメージがあるだろ?」
「あるあるー」
「で、文化部はそれに不満を抱えてるわけだ」
「そうそう!」凉馬は頷く。
「東海林が言うと嫌味に聞こえる」と言ったのは海斗。サッカー部で悪かったな!
「そこでだ。文化部のために俺たちが合同で動くんだ」
「合同ってか、このメンバーでやる必要性ってある?」
「ある。まあそのうち分かるよ」
「具体的には何をするの?」
「ああ、まずは『文化の城』を守るんだ」
「文化の城??文化部の部室のこと?」
「That´s right!最近星が丘でも渚学園でも取り壊しの話が出てるけど、取り壊しを阻止するのが俺たちの最初のミッションだ」
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年9月4日 20時