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真相・1 ページ31

「何?どうしたの?」
「いや、これ…」
私ー青葉真帆ーは、ショージのスマホの画面を覗き込んだ。
「ひみつの、はなぞのくらぶ…?」
「だよな、俺の解読方法が合ってればそうなると思うんだけど」
「どうやって解読したの?」
「例えば最初の『ひ』は『62』だろ。10の位はケータイで文字を打つ時に押すボタンを表してるんだ。は行は6の位置。で、1の位は押す回数。2回押したら『ひ』になる」
「あー、なるほど」
それにしても、「秘密の花園クラブ」って…イタい…
「あの、先輩」
ここで、静かに見ていた瀬戸くんが口を開いた。
「秘密の花園クラブのメンバー、僕たち知ってるかもしれません」
「えっ?!」
「僕の双子の妹の、美咲っていうんですけど、その部活の元先輩3人だと思います」
「元先輩?」
「はい、バレー部だったけど最近辞めたらしいです」
「マジか…今この学校にいるのか?」
関くんは、
「いや、僕が尾行してたんですが、帰っちゃって」
と言った。
「えー、じゃあ明日だな」
「ショージ、明日も来るの?」
「ああ、そうするよ。今日はここで撤収するけど、明日犯人を見つけよう」
「ショージ、頼もしい」
「だろー、褒めろ褒めろ」
「東海林先輩、カッコイイっすね!」
「だろだろー!」
このままだと際限なく続きそうだったので、そろそろ断ち切らねば。
「じゃあ今日はこれで解散にしようか」
「あ、その前に、文化祭で使うもの、預けられるもんは俺が預かるよ。星が丘の方で責任持って保管するから」
「いいんですか?じゃあこのファイルお願いします!」
「はい、確かに。じゃあ今日はこれで。また明日」
「ありがとうございましたー!」
後輩2人の元気な挨拶で、ショージは満足みたい。


「海斗ー、帰るぞー」
「やだー、凉馬と話してる途中だから」
「明日も来ることになったから今日は帰ろう」
「嫌ー、今話したい」
「凉馬からも何か言ってくれ」
「海斗、ショージと一緒に帰ってやれよ。夕方の電車、ショージは寂しく1人で帰ることになるぞ」
「…凉馬がそう言うなら」
「何で凉馬の話は素直に聞くんだよ!」

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作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年9月4日 20時

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