僕らの世界 (ページ11)

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Why？ページ11

「…あのさ、何でそんなことしようと思ったわけ？」
俺ー伊達凉馬ーはショージに訪ねる。無謀すぎる、文化部の部室を守るなんて。
「いや、これは俺の勝手なアレなんだけどさ、俺、来年生徒会長目指すから」
「「「は？！」」」僕と海斗と青葉、キレイにハモった。
「ちょっと、何言ってんの！私たちのこと利用してるだけじゃない！」
「口説き落としておいてそれはないだろ！」
「結局お前の利益のためかよ！」
「まあ、最後まで聞いてよ。生徒会長目指す上で、文化部の支持ってのは意外とでかいんだ。文化部は生徒の2割弱だけど、頭脳派とか影響力のあるメンバーが勢揃いだから文化部を征服したいわけ。で、渚学園と共同だと『他校とも仲良く』っていうムードができて学園にもプラスだろ。さらに渚学園の文化部軽視の風潮もなくなる。そこで渚学園文化部代表を2人にお願いしたい」
「はあ…というかショージ、言いたいことは分かったけど、もし私たちが運動部だったらどうしてたの？」
「うーん、企画倒れかな」
「大丈夫なのか、それ…」
…心配になってきた。
「とにかく、渚学園文化部にもいいことがあるって分かったところで引き受けてくれるか？」
「私は、やっていいと思う」
青葉はショージの方をまっすぐ見て言った。
「僕も、いいんじゃないかと思うよ、文化部を活性化させることができるなら」
「じゃ、決定だな！ありがとう、これからもよろしく！」
「…ショージ、俺は？」
ここで海斗が登場。タイミング考えてよ…
「海斗は…まあ何とかするよ。この前部室ゲットしたから荷物の運び入れとか手伝って」
「いつの間にやってたのかよ…」
「じゃ、詳しいことはまた連絡するから。」
こうして僕たちの談合は終わった。