スタートライン ページ48
あっと言う間に年が明け、3学期になってしまった。本当にあっと言う間だ。
Z021年1月、第2火曜日。私ー青葉真帆ーは、凉馬と一緒に印刷室に来ていた。
私たちの手には、大量のポスター。
そう、これは生徒会選挙の選挙活動で使うポスター。美術部の友人に描いてもらった似顔絵、スローガン(ちなみに私は『誰もが輝ける、誰もが笑顔になれる学校に』)、そして自分の名前がでかでかと書かれている。
今日、生徒会選挙の選挙活動が正式にスタートした。ポスターの掲示、放送での宣伝、休み時間の演説などが今日からOKになる。
それで今日は、部活の時間を使って学校中にポスターを貼って回ることにした。ちなみにポスターの掲示は1人10枚までだから、よく考えて貼らなきゃいけない。
人通りが多い玄関や階段の踊り場の壁に貼るのが普通だけど、その場所に行くともうポスターが所狭しと貼ってあった。
「どうしよう…」
凉馬は頭を抱えた。私も、何かいい方法はないか考えてみた。
「…」
「…」
「何かいい方法思いついた?」
「いや…青葉は?」
「私も何も…」
「どうしようか… 」
私たちはしばらく考え続けた。
人通りの多い場所、人通りの多い場所…
「…じゃあ、『文化の城』とか?」
凉馬が言った。
「うん、とりあえず貼ってみようか」
私たちは早速、文化の城へ向かった。
「あと7枚…」
「まだ3枚だけか…」
30分以上経ったけど、まだ貼る場所は全然見つからない。
「どうしようか…」
「人が多い…運動部の部室前?」
「そこは禁止だ。職員室前の廊下とかどう?」
「禁止じゃないけど…埋もれないかな?」
「とりあえず行ってみる?」
「だね」
ということで、私たちは職員室に行くことにした。
そこで待っていたのは…?
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年12月18日 22時