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流浪人 センスの塊編 ページ28

野球、サッカー、バスケ、バレー、卓球、テニス、バドミントン、ダンス、陸上、水泳、科学、吹奏楽。

これは全部、僕ー松平蒼ーが助っ人してきた部活だ。しかし僕はこれらのどの部活にも所属していない。僕は、「流浪人」だ。渚学園では、他の部活に助っ人としてよく参加している帰宅部のことをそう呼ぶ。ちなみに最近は、学園の流浪人が集まってできた、「流浪人会」というグループができている。
なぜ僕がどの部活にも所属しないのか。
その理由は簡単。僕は、自分のあらゆる可能性を信じているからだ。
ある特定の部活に所属すると、そこで使わない技術はいらなくなる。しかし僕は自分の技術をフルに使いたい。運動神経、リズム感、柔軟性、自分のありとあらゆる能力やセンスを、無駄にしたくない。だから、全ての技術をバランスよく使えるよう、助っ人として色々な部活に参加するんだ。

そしてもう1つ。僕は「チーム」を求めていない。
人間関係をこじらせて競技や演奏に支障が出るなど、言語道断。そんなの絶対に嫌だ。面倒を抱えてまで1つの部活に専念する価値を感じない。卓球やテニスのシングルスなどの1人でやる競技ならまだしも、バスケやサッカーなどチームプレイが欠かせない競技は人間関係が面倒で嫌だ。まだ助っ人として参加して「お客さん扱い」されるほうがいい。

結論、僕は自分の可能性を信じ、技術をフルに使いたい。また、人間関係を面倒としていて、チームを求めていない。流浪人は色々な部活に参加でき、チームに必要以上に馴染まなくてよい、合理的な立場だと思う。
したがって、流浪人会は僕の「天職」。

流浪人 紅一点編→←流浪人 飽きっぽい奴編・2



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設定タグ:青春 , 学園 , 友情   
作品ジャンル:純文学
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年12月18日 22時

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