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作戦会議・2 ページ22

「ズバリ、俺と真帆と凉馬、3人全員で生徒会に当選するためにどうするか、だ」
「そうか、そろそろ考え始めないと年も明けちゃうしね」
凉馬が頷く。私ー青葉真帆ーも、だね、と相槌を打つ。
「でだな。まず、俺たちはこの前の文化祭で文化部の大部分の支持を獲得した、と考えていいと思う。それを前提に話を進めたい」
「その心は?」
私が訊くと、
「え、だって文化部の支持を得る所から考えてたら時間なくなるし、何より面倒くさいじゃん」
と返ってきた。それでいいのか…
「それで、文化部の次はどんな人をターゲットにするか考えようと思って」
「次のターゲットかー…」
「僕らの場合、野球部に対抗するなら運動部をターゲットにするべきだよな」
「そう上手くいくかな…」
「そう。それが一番の問題だ。運動部は人が多い分、浸透させるのが大変だと思うんだ。俺はサッカー部だから何とかなるかもしれないけど、真帆と凉馬はそういう訳にいかないしな」
「そうそう。だから次のターゲットにするとしたら帰宅部かなって」
私は言った。ショージは難しい顔をする。
「帰宅部はなあ…人も少ないし、影響力もそんなにない」
「だよねー…」
渚学園の場合、全校生徒約500人のうち、7割の人が運動部、2割が文化部、そして残りの1割が帰宅部、といった感じだ。仮に帰宅部の人全員の票を獲得したとしても、当選は難しい。

「じゃあ、『第4の勢力』は?」

ふと凉馬が言った。第4の勢力って…?

第4の勢力・1→←作戦会議・1



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作品ジャンル:純文学
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年12月18日 22時

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