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作戦会議・1 ページ21

「明日午後2時、いつものファミレス集合」
文化祭が終わってはや2週間。やっと普通のリズムが戻ってきた頃、ショージからメールが来た。私ー青葉真帆ーは、文化祭の打ち上げ以来の会合にちょっとワクワクした。ショージに返事をしてから、頭の中のスケジュール帳に「午後2時 ファミレス」と書き込んだ。


「あ、海斗」
翌日。南中原駅で海斗に会った。普段は時間がないので家から一番近い若葉台駅から乗るけど、今日は時間に余裕があるからその次に近い(実際、所要時間は大差ない)南中原駅から乗ることにした。若葉台駅からだと目的地の柿沼まで2駅だけど、南中原駅からなら1駅。つまりちょっと運賃が浮く。
という説明を海斗にしたら、
「やっぱり?俺、何となくそうじゃないかなーって思ってたんだよ。よっしゃ、得した」
と、お金がちょっと浮くことを喜んでいた。
「まあ、たった数十円だけどね」
と言うと、
「塵も積もれば山となる。60円得すれば、そのお金でハンバーグのソース増やせるぞ」
だそうだ。海斗らしい。


「遅ーぞ。現在時刻2時4分」
ファミレスに着いて早々に、ショージに怒られた。
「ごめんごめん」
と謝って、席につく。海斗は全く動じず、謝罪もそこそこにお気に入りのドリンクバーへ直行。なんて図太い神経なの…


「…さて、今日は、久しぶりに作戦会議だ」
「ショージ、挨拶とかいいから。今日の議題は?」
海斗は、コーラとオレンジジュースを混ぜた謎ドリンクのストローをつまんだまま話をさえぎった。
「はいはい、今日の議題はだな…」

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作品ジャンル:純文学
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年12月18日 22時

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