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閉会式 告白編 ページ19

「『BLUE LEMON』だー!」
大きな歓声と拍手に、私ー青葉真帆ーは驚いた。こんなに盛り上がるのは想定外だったから。
ちなみにBLUE LEMONという名前は、ついこの前決定した。私や凉馬はクラスメートや先生に、文化部というだけで欠陥品扱いされた。。それを受けて「上等だ!欠陥品の権威になってやる!」となり、(欠陥品の権威って一体)英語で「欠陥品」という意味を持つ「LEMON」を名前に入れることが決定。「BLUE」の方は、ショージが「青春したいから」という理由でつけた。つまり深い意味はない。

「そして、2つめ!」
さっきと同じように、全員でVサイン。
「大事なことを告白します。俺、東海林隼は…」
広場に緊張感のある沈黙が広がる。


「生徒会に立候補します!」


そう言った瞬間、広場は色々な感情の混じった空気になった。すごい、告白って言ったけど恋愛沙汰じゃなかった、応援したい、などなど。
「俺は、生徒会長になって文化部の地位を向上させ、部活に関係なく平等な学校を目指していきたいと思います!そして、俺は学校の歴史に残る生徒会長になります!応援よろしくお願いします!」
大きな拍手が起こる。「頑張って」という声も聞こえる。
フライングだし、別の行事の閉会式で発表して、怒られるんじゃないかと危惧していたけど、大丈夫そう。
だから便乗して私も!ショージからマイクをひったくる。
「私、青葉真帆も、生徒会に立候補します!星が丘と協力して、よりよい学校にするため努力したいです!」
言い終わると、大きな拍手が。同時に、横から凉馬にマイクを持っていかれた。
「僕、伊達凉馬も生徒会に立候補しようと思っています!誰もが笑顔で毎日登校できるよう、積極的にみなさんの意見を取り入れていきたいです。よろしくお願いします!」
凉馬に向けて拍手と歓声が送られる。生徒会に立候補しない海斗が横から「アウェー感すごい」と目で訴えてる。ごめん、耐えて。
「そして僕たち4人、全員共通の目標がありますね?」
凉馬が目配せしてきたので、私は頷いた。
「それは、部室棟の取り壊しを阻止することです!」
お〜、という声が上がる。
「僕らの大切な部室棟を、1年でも長く守っていきたいと思います!」
今日一番の歓声。ちゃんとアピールできてよかった!
「僕たちからは以上です。応援よろしくお願いします!」
ほとんど即興だったけど、無事終了。よくやった、私!お疲れ様、みんな!

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作品ジャンル:純文学
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年12月18日 22時

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