僕らの世界4 (ページ27)

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愛と平和の落第生ページ27

「キョーちゃん、ナイスフォロー！」
「助かったわ、マジ」
「それほどでも、あるかなー」
新海と海斗が帰った後。恭輔は喧嘩を止めたことを称えられ、ご満悦だ。貴大はただ1人、喧嘩を止められて納得いかないようだ。
「やっぱりキョーちゃんは、『こっち側』にいなきゃな」
「思えば、あれから2年以上経つんだな」
「そーだっけ？言われてみれば、あの時落ちてなければ、今ここにいないんだよな」
「本当にいいよな、キョーちゃんは。のん気だよなぁ」
純が独り言のようにつぶやく。
「我こそが『愛と平和の落第生』！なんつって」
「その通りだよね、この中で一番平和主義だし、まあ優しいし」
「そお？ありがと」
恭輔は笑って言った。
生徒会の平和は、今日も1人の落第生によって守られた。

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