【Fischer's】これで腐男子とバレないってマジ？ (ページ33)

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［外伝］廉の過去2 ページ33

そうして、これで終わった筈だった。

すると、シルクに帰りに河川敷に呼ばれた。

シ「なぁ廉？どうしてそんなに俺らを避けるんだ？嫌いなのか？
　俺らはただ、お前と遊びたいだけなのに。」

そう言われたから、その理由をはっきりと、大きな声で、怒りも交えて言ってしまった。

　「それが嫌なんだよ！いつもいつも遊んで。前、お前が怪我しかけたこともあった。
　なのにお前らは、変わらず遊び続けて、おかしいんじゃないのか！？
　俺はなぁ、いつ破滅してしまうかも分からないのに遊び続けているお前が…
　お前らが大、大、大嫌いなんだよっ！避けてもねぇ！関わりたくないだけだ！」

そして俺はその場から走り去った。
これで本当に終わったと。

その後俺は風邪を引き、休んだが、その時どうやらシルクが連絡を持ってきた様だった。
関わりたくないと言ったのに。

それから少しして、再び登校すると、またシルクに下校後に河川敷に呼ばれた。

シ「お前のお母さんから聞かせてもらったぞ。そんな過去があったんだな。」

　「…だから？」

正直、それを知って何になるのだろうと思った。

シ「お前の気持ちも分かる。悲しい事故だったと思う。だけど、お前1人が背負う必要は無かっ
　たんじゃ無いのか？破滅って言うけど、それは車が有責だし、自分が起こすのはほとんど
　無理だと思う。だから、好奇心くらい、もっていて良いんじゃ無いのか。」

　「…でも。」

シ「いい加減にしろよ！お父さんは遊ぶことを我慢していたお前のために遊んでくれたんだろ？
　それで今は好奇心を抑えたとか言うけど、それじゃその時の二の舞じゃねぇか！
　それに、好奇心を持って遊ぶ所を見たら、お父さんも喜ぶんじゃ無いか？」

やっと自分は気づいた。好奇心を抑える。それは前と同じだと。
そして誰かに助けられて、また同じ様になるんじゃないかと。
それなら、初めから楽しんでみたら良かったのだ。

シ「それに、大丈夫だ！俺は死なない！2度と悲しませねぇよ！
　 …だから、な？」

　「…くくっ、何それ。」

そんなこんなで俺は普通に戻った。
それで、シルク達とも遊ぶ様になった。
シルク達は卒業後、Fischer'sを組んだみたいだけど、
卒業後すぐ転勤で、Fischer'sに入ったのは大人になってからのことだった。