財布に人生変えられた

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「ちょっと！引っ張らないでくださいよ！」



戦えばわかるとか意味のわからないことを抜かしている太刀川さんにどこかへ連れて行かれている。非常にまずい気がする。



「戦うってなんですか？私ボーダーに詳しくないんですってば、」


「まあいいからついてこいって。」



ダメだキレそう、というかもうキレてる。


何度も彼の腕から逃げようと試みたがびくともしない。なんて力だよこんなのと戦ったら殺される。



「ほら、着いたぞ。」


「……どこですかここ。」



謎の部屋に連れてこられた。本当に戦うのか？



「これがトリガーだ。どれがいい？」


「え、え〜と、じゃあこれで…」



しまった、この人があまりにも自然に事を進めるから差し出されたトリガー？を受け取ってしまった。



「おー、アイビスか。それは狙撃手(スナイパー)用のトリガーだ。」



あいびす…わからないが、とりあえずやるしかないのだろう。ああ、早く帰りたい。そして寝たい。



「トリガー起動と言えばトリオン体になれる。」



トリオン体…？ダメだ。彼の言葉を一つも理解できない。


もうこの際なんでもいい。早く終わらせてしまおう。



「トリガー、起動。」

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