検索窓
今日:15 hit、昨日:6 hit、合計:11,802 hit

加勢する者。しない者(未来&過去) ページ16

『学園内にいる皆さん!外を見れば分かりますが、今は緊急事態です。
 私たちも加勢しましょう。協力お願いします! 』

突然かかった放送に、過去と未来は顔を見合わせた。


「お姉ちゃん!」

「今すぐ加勢しましょう」


こんなときにも、過去は冷静さを崩さない。


姉妹は自分たち以外のクラスメートにも、改めて呼びかけたあと、その後1年生の教室にまで

加勢をするように言いつけ、三年生の教室についてもやはり


「先輩!お願いです。加勢してください!」


協力をお願いした。

三年生の教室には、既に加勢しに行った人が多いのかほとんど人がおらず、

あまり時間をかけずに済むことだろうと姉妹は期待した。

だが、



「断る」



その場にそぐわない一言が姉妹を仰天させる。

そぐわない一言を放ったのは、黒に赤いラインの入った服を着た、野獣のように鋭い目つきの男。



「なんでですか先輩! 学園の危機なんですよ!?」



未来は問いたくない問いを、その先輩にぶつける。


「知ったことか。俺には関係ない」


未来はかっとした。一発ぶん殴ってやろうと思ったが、それを過去が抑える。


「そうですか。では先輩は加勢しないんですね?」


こんな状況でも、やはり過去は落ち着いている。


「ああ。加勢しない」


「分かりました。では失礼します」


そう言って過去は先輩に頭を下げると、未来を連れて3年生の教室を後にした。


「お姉ちゃんあれでいいの!? 緊急事態なんだよ!?」

「未来。ああいう人にはいくら言っても無駄。時間がもったいないの」

「でも・・・・・・」

「お願い。言うことを聞いて?」


未来は少し迷った後首を縦に振った。

廊下を走れば、当然玄関は近づき、ついには外に出た。

信頼できる従兄弟(夜白)→←仲間達(ミルドレット)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

wakana0503(プロフ) - 速いっすねぇ(ヽ´ω`)ハァ… (2016年10月29日 17時) (レス) id: 95b6da62c6 (このIDを非表示/違反報告)
柳ノ下ノ背後霊(プロフ) - 更新しました。書き終わりました。 (2016年10月29日 16時) (レス) id: ab83b1c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - しのっちさん» 了解ですー! (2016年10月28日 22時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - 北斗七星さん» ……続編が必要なようです…… (2016年10月28日 21時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ……終了…… (2016年10月28日 20時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:北斗七星 | 作者ホームページ:kirito03  
作成日時:2016年10月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。