第20話『偽造』 ページ20
「まだだな」
その声に、一段落ついたように腰をおろした誠夜が反応をしめした。
「まだ? どういうことや火印」
声の主は一条火印。『狂炎』の肩書きを持つ。能力無き戦士だ。
「こいつは死んでない」
「何をいっとるんや。どうみたってこれは死体や。試してみるか」
誠夜はおろしたばかりの腰を上げ、火印の方を向く。
火印は嘲笑うようにしてくるりと方向転換し、倒れたクライムのそばまで来た。そして、引きずっていた大剣を持ち上げ、振り下ろす。
大剣は倒れたクライムを両断した。そのあと、さっきまで死体として存在していたクライムが突如水に変化した。
「な……なんでや」
「敵の能力は、水を別のものに見せる能力といったとこか。お前達の攻撃が当たる瞬間に水の死体と入れ替わったんだろうな」
「何を根拠にそんな事」
「あん中だよ」
火印は水となった分身の近くにある。大きなドラム缶を指差した。
「あの中には水がたまっていた。だが今はどうだ? 水がない」
誠夜はドラム缶のなかに水がないのを確認し、「やられたなぁ」とだけ呟いた。
「どうする?リーダー」
「逃げたのか……。ならば全力で探すだけだ」
雪城は落ち着いていた。無線を使い、散らばるアダムのメンバーにクライムを探すよう命じた。
「そう遠くにはいけないはずだ。俺達も探すぞ」
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美坂るぅ(プロフ) - 更新日数的に、皆さんのキャラクターがお亡くなりになられていると思われます。 (2017年6月29日 20時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - これ以上リーダーにため口を使うキャラが増えると小説が成立しなくなりそうなのでやめてくだされば幸いです。 (2017年3月29日 15時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - スカビオサさん» 消してあったんですけどね…不具合で戻ってしまったようで… (2017年3月29日 10時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - スカビオサさん» 終わってますよ (2017年3月29日 9時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
スカビオサ(プロフ) - 美坂るぅさん» 更新終わりましたか?? (2017年3月29日 9時) (レス) id: b80a207be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒幕 x他6人 | 作者ホームページ:( ˇωˇ )
作成日時:2017年3月23日 10時