やんでれーしょん狂想曲【あんスタ】 (ページ29)

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２８.琥珀色ページ29

動揺しているのか、彼の綺麗な琥珀色の瞳が揺れる

『……危ないよ、ね？』

そう言って私は彼に近寄る

夏目「ク、るナ……」

レオ「Aｯ！？」

彼の目の前まで行き、腕を引っ張りしゃがませた。

夏目「なにヲ…！？」

『ごめんね、今まで避けて』

そして私は目を逸らさずに謝罪をした

夏目「そんなノ……今更だっテ、言ったでショ」

じっと見つめられて怯んだのか目をそらす夏目くん
それでも言葉は続ける

『わかってる。

夏目くんに辛い思いさせたことも

みんなに迷惑を掛けてたことも

あんずちゃんが…あぁなったのも

……全部、私が悪いんだよ』

夏目「………」

『私が、こんなのでごめんね……』

夏目「自分ヲ、悪く言わないデ……」

『でも、』

夏目「僕はずっとそんなキミが大好きだったヨ」

『え……』

夏目「デ、モ……避けられてたかラ」

嫌われてるのかと思ったんダ。そう呟いた夏目くん
の瞳からは涙がぽろぽろと溢れていた

『ごめん、ごめんなさい……』

夏目「Aちゃんのごめんは安売りすぎるヨ…」

夏目くんを抱き締めて背中をさする。
その時、

ﾄﾞｻｯ

『……え？』

夏目くんに突き飛ばされた

夏目「…僕ハ……もうダメなんダ」

震える手で鋏を持ち、こちらに歩み寄る

夏目「きっとこのままジャ、人を殺すだろウ」

私の目の前まで来て止まった
そして、私の頬を撫でながら

夏目「手遅れになる前ニ、キミが僕を殺しテ？」

そう言った。