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……いっときの間。無言の時間は一瞬だったが長く感じたのは四葉だけでは無いはずだ。

「「えええええええ!?!?!?」」

ロビー中に響き渡る絶叫。
知っていたその関係を知っていた簓と乱数だけはニヤニヤと笑っていた。

「えっ、お前、一郎の妹って……」

狼狽える空却。

「そういえば…バトル中に一郎くんが天谷奴さんのことを親父と呼んでいたような……」

冷静に分析する寂雷。

「…………!?」

空いた口が塞がらない左馬刻。

「ま!僕は知ってたよーん!」

ドヤ顔の乱数。

「ま、そういうリアクションになるでな」

うんうんと頷く簓。

反応の一つ一つをとっても個性溢れるこのメンバーを面白いなと心の奥でそっと笑う四葉。

「お、お前に妹がいるなんて聞いてねぇぞ一郎!!!おい!!!」

「しょうがねぇだろ!!俺だって3日前に知ったんだからよ!!!」

「はぁ!?3日前だと!?!?」

なんで関係者では無い左馬刻はパニックになってるのだろう……。
金魚のように口をパクパクとしてる左馬刻を見て一同は思うが、良いことは起きないので誰も口に出さない。

「ま、母親は違ぇが、正真正銘、血の繋がった妹なんだよ、こいつは。」

そう言って、一郎が四葉の頭を撫でてやる。

「あの、迷惑じゃない…?」

四葉は不安に思ってることをそっと口にする。

「そんなわけねーよ」と一郎が返すと、四葉は次第に笑顔を取り戻していった。

「そういうわけだ。だから左馬刻、四葉になにかしやがったらぶっ殺してやるから覚悟しとけよ」

「当たりめぇだろ。妹ってのは大事にしてなんぼなんだよ。俺に説教垂れる気か?」

「はっ、そうだったな、てめーはシスコンだったな」

「あ゛?誰がシスコンだよ、このブラコンヤロー。あ、てめーは今からブラコンとシスコンの2冠になるのか。おめでとさんよぉ」

「あぁ゛!?」

何となく左馬刻と一郎の関係に慣れてきた四葉は笑顔のまま2人を見つめる。
そして左馬刻の妹と聞いて思い出したのだ。合歓お姉さんのことを。

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作者名:蒼依 | 作成日時:2022年12月11日 21時

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