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なんやかんやあって2ndD.R.B.のメンバー3人が決まり、どついたれ本舗結成後のお話。
どのくらい後かって？
結成されたのがつい1分前の出来事。そのくらい後のこと。
「あ、簓、盧笙。悪ぃんだがこれから１箇所付き合ってくれねぇか」
そろそろ解散しようとなった時に口を開いたのは自称詐欺師である天谷奴零であった。
ついさっきまでそのカモとなっていた躑躅森盧笙と、その親友にして超売れっ子ピン芸人の白膠木簓は、怪訝そうな顔をしていた。
「ええけど、どこ行くん？」
胡散臭さ代表のような零からの誘いに、簓と盧笙は怪訝そうな顔で伺ってる。
「ケッタイな店やったらどついたるさかいな」
「あぁ、安心しろ。ただのおいちゃん家だよ」
「なんでお前の家に？」
「まぁ黙ってついてきなって」
鼻歌を歌いながら歩き始めた零に、これ以上問いただしても無駄だと判断した二人は、お互い顔を見合せ零のあとをついていった。
閑静な住宅地、その中に異質な雰囲気を漂わせて佇んでいる高級マンション。
零は迷いなく進んでいき慣れた手つきでエントランスの鍵を開けた。
「ははぁ〜めっちゃええとこ所に住んでるんやな〜」
「まぁ、な」
意味ありげな含み笑いをする零。果たしてそれは詐欺によって稼いだお金なのだろうか…
内心疑問に思ってもこの場で聞くことは出来ずにいた。
「こっちだ」
エレベーターで14階にあがり、とある部屋の前で立ち止まった。
「悪ぃんだが、俺が呼ぶまで少し此処で待っててくれねぇか。」
「あぁ分かった」
「ええよ」
2人の返事を確認して零は鍵を開け…
「ただいまー、帰ったぞ〜」
そう言って扉がしまった。
「……ん？」
「おい、簓！誰か家におるんか！？」
「知らんわ！奥さんでもおるんちゃう？」
「な、なるほどな…」
てっきり一人暮らしをしてるもんだと決めつけてた2人は、なぜ家に呼ばれたのか、更に状況が分からなくなりあたふたとしだす。
そろそろテンパった2人が漫才を始めようとした頃に再び扉が開いた。
「待たせて悪かった、入ってくれ」
「お、おう…」
「お、おじゃましますぅ……う？」
恐る恐る玄関に入るとそこには上着を脱いだ天谷奴零の姿とかなり視線を下げたところにもう1人。
零の後ろに隠れるようにしてこちらを覗いてる小さな女の子がいた。
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作者名：蒼依 | 作成日時：2022年12月11日 21時
