In tears ページ35
｢……千冬ぅ｣
｢ハイ｣
｢彩華に、色々と約束破って悪ぃなって…伝えてくれ｣
｢……場地さん｣
｢あいつ、最初は俺にビクビクしてた癖に…ただ隣の席になっただけだったのに。なんだかんだ…一緒にいて、勉強も教えてくれた。
俺の噂も、自分の噂も、知らねぇ訳じゃなかっただろーに。
……ほんと、彩華には感謝しかねぇよ。
あー…でもやっぱ、彩華から100点、貰いたかったなぁ｣
｢……彩華さんなら、きっと、いつでも100点くれますよ｣
｢はは、それも…そうだなぁ｣
場地さん、もう喋らないでくれ。
まるで、もうずっと会えないような、言葉を吐かないでくれ。
｢千冬ぅ｣
｢……ハイ｣
｢ペヤング食いてぇな｣
｢……買ってきますよ｣
｢半分こ、な？｣
涙が、溢れて止まらなかった。
ようやっと理解した。
もう、
｢ありがとうな、千冬……｣
今まで聞いたことがないほど、優しい声色で場地さんは言った。
｢………………場地さん…？｣
お願いだから、 いかないで
そんな願いも、場地さんの力の抜けた顔を見てあっさりと崩れ落ちる。
｢場地さぁぁん！！！｣
俺の叫び声だけが、虚しく空に響いた。
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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます！！そう言って頂けてとても嬉しいです！ (2021年8月13日 6時) (
レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです！更新頑張ってください！場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧葉 | 作成日時：2021年8月12日 17時
