検索窓
今日:27 hit、昨日:1 hit、合計:20,602 hit

Look up for ページ33

----松野千冬side



「マイキー君!!!」


タケミっちがそう叫んで、一虎くんとやり合ってダウンしたマイキー君の元に向かう。

ドラケン君も、三ツ谷君も、俺も。

芭琉覇羅のヤツらが邪魔でそっちには行けない。



たけみっち、頼む。俺らの総長を守ってくれ。





そう思っていた、矢先。

「東京卍會参番隊隊長、稀崎鉄太。大将は、ウチの隊が責任持って守らせてもらう!!」


稀崎の声が場に響いた。

場地さんは、どこにいる?
このままじゃ、稀崎が東卍の救世主になっちまう。
止め、ないと。

でも、相手が多くてなかなか動けない。


「クソッ……」


喧騒が響く中で、その声だけが妙にクリアに響いた。


「この時を待ってたぜ」


場地さんが稀崎を殴り、自らも投げ飛ばされるのを見て、体が勝手に動いていた。



「千冬……?なんのマネだ?」

腕を広げて場地さんの前に立ちはだかる。

「どけよ、千冬ぅ!」

「場地さん、ダメっすよ。今ここで稀崎を殺るのは、マイキー君を裏切ることです!東卍の為に稀崎を殺るなら今じゃない」

言い終わらないまま、パイプでぶん殴られた。

「いい気になんなよ、千冬ぅぅ!テメーを俺の横に置いたのは、喧嘩の腕を買っただけ。テメーの考えなんてどーでもいいんだよ」


そんなこと、分かってんだよ。
でも、


「俺は、壱番隊副隊長!!!場地さんを守るためにここにいる!!どーしてもこの先に行くなら、俺も容赦しねーぞ!」

貴方を守るって、決めたんだ。






タケミっちが場地さんに飛びついて、俺の名前を呼んだ。

分かってる。ここで止めなきゃ、場地さんは、止まらない。







なのに……なのにっ……





「ダメだ、タケミっち。俺は…場地さんを殴れねー」









俺は、こんなにも弱かったのか。

タケミっちが場地さんに向かっていくのを見ても、体が動こうとしない。









俺が、もっと強かったら




あんなことにはならなかったのかな。

Dead or alive→←待ってて



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!!そう言って頂けてとても嬉しいです! (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです!更新頑張ってください!場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:碧葉 | 作成日時:2021年8月12日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。