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----松野千冬side
「マイキー君!!!」
タケミっちがそう叫んで、一虎くんとやり合ってダウンしたマイキー君の元に向かう。
ドラケン君も、三ツ谷君も、俺も。
芭琉覇羅のヤツらが邪魔でそっちには行けない。
たけみっち、頼む。俺らの総長を守ってくれ。
そう思っていた、矢先。
「東京卍會参番隊隊長、稀崎鉄太。大将は、ウチの隊が責任持って守らせてもらう!!」
稀崎の声が場に響いた。
場地さんは、どこにいる?
このままじゃ、稀崎が東卍の救世主になっちまう。
止め、ないと。
でも、相手が多くてなかなか動けない。
「クソッ……」
喧騒が響く中で、その声だけが妙にクリアに響いた。
「この時を待ってたぜ」
場地さんが稀崎を殴り、自らも投げ飛ばされるのを見て、体が勝手に動いていた。
「千冬……?なんのマネだ?」
腕を広げて場地さんの前に立ちはだかる。
「どけよ、千冬ぅ!」
「場地さん、ダメっすよ。今ここで稀崎を殺るのは、マイキー君を裏切ることです!東卍の為に稀崎を殺るなら今じゃない」
言い終わらないまま、パイプでぶん殴られた。
「いい気になんなよ、千冬ぅぅ!テメーを俺の横に置いたのは、喧嘩の腕を買っただけ。テメーの考えなんてどーでもいいんだよ」
そんなこと、分かってんだよ。
でも、
「俺は、壱番隊副隊長!!!場地さんを守るためにここにいる!!どーしてもこの先に行くなら、俺も容赦しねーぞ!」
貴方を守るって、決めたんだ。
タケミっちが場地さんに飛びついて、俺の名前を呼んだ。
分かってる。ここで止めなきゃ、場地さんは、止まらない。
なのに……なのにっ……
「ダメだ、タケミっち。俺は…場地さんを殴れねー」
俺は、こんなにも弱かったのか。
タケミっちが場地さんに向かっていくのを見ても、体が動こうとしない。
俺が、もっと強かったら
あんなことにはならなかったのかな。
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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!!そう言って頂けてとても嬉しいです! (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです!更新頑張ってください!場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧葉 | 作成日時:2021年8月12日 17時