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プレゼントの中身は ページ28

「じゃあ、どうぞ!俺からのプレゼントです」

「ありがとう!開けてもいいかな?」

もちろんっすよ、という松野くんのお言葉に甘えて、包装を解く。


「わぁ、マスキングテープに……猫型付箋!?可愛い……ありがとう!大事に使うね」

「喜んで貰えて嬉しいです」


松野くんらしい、プレゼント。
実用性とデザイン性を兼ね揃えてて、やっぱり乙女気質だな、と感じた。







「ん、やるよ。開けていいぜ」

「……ありがとう!」

小ぶりなラッピングの中からコロリ、と私の手に転がったのは


「ペヤング型の、キッチンタイマー?」

「おー、お前ペヤング好きだろ?」

「うん、好き……だけど」


だんだん声が震えてきた。


「場地さん、まじっすか……」


心做しか松野くんも声が震えている。



「「ペヤング型キッチンタイマー……」」



松野くんと声が揃った瞬間、二人で同時に吹き出してしまった。


「あ?おい、何笑ってんだよ」

「なんでそれをっ……選んだんすか」

「ありがとっ……場地くん。机の上にでも置いておく」

「使えや」

「冗談だって、ちゃんと使うよ。ありがとう、大事にする」

「おう。……てか千冬、お前いつまで笑ってんだよ」


そう言って千冬くんにちょっかいを出す場地くんと、それを爆笑しながら受ける松野くん。

二人の楽しそうな様子を見て、私も自然と笑顔になっていた。





「じゃあね、二人とも。本当に今日はありがとう!」

「いいんですよ、こんぐらい」

「たまには遊ぼーな」

「うん、もちろん!」







二人に手を振って歩き出すと、肩にかかる鞄がいつもよりずっしりと重みを持っていた。



その重みが、なんだか嬉しかった。

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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!!そう言って頂けてとても嬉しいです! (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです!更新頑張ってください!場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧葉 | 作成日時:2021年8月12日 17時

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