和解 ページ18
私は、なんていい友達に恵まれたんだろう。
思わず涙が出そうになる。
｢……それに、私だって彩華と遊びたいの｣
一人、感傷に浸っていると凛ちゃんがそう呟いた。
｢あ？｣
｢だって！ずるいじゃない！中一の最後で隣の席になったぐらいで、勉強教えて貰って！私だって彩華とお勉強したり、買い物行ったりしたいのよ！！｣
｢それは誘えばいいだろうが｣
｢誘ってもアンタらが先に予定とってんのよ！！｣
｢はあ？｣
｢分かってるよ、私だって。アンタらが悪いヤツじゃないってこと。……でも、彩華を取られたみたいで……寂しかった｣
段々と声が小さくなっていく凛ちゃんに、私は思わず抱きついた。
｢凛ちゃん、ありがとうっ……｣
｢ちょ、彩華っ！？なんで泣いてんの！？｣
神様、こんな素敵な友達と、出会わせてくれてありがとう。
しばらく、私は凛ちゃんの肩に顔を埋めていた。
｢とにかく、彩華はアンタらの友達である以前に私の友達……いや、親友だから！泣かせたり、怪我させたり、危ない目に遭わせたら一発殴るから！！｣
｢いや、お前泣かしてんじゃん｣
｢うるっさい！殴るったら殴るの！｣
私が泣き止んだ途端に、再び言い合い始める二人。
それを千冬くんと苦笑いしながらしばらく眺めていた。
｢東根には殴られねーよ、彩華は泣かせねぇし｣
言い合いの片鱗で聞こえたその言葉に、少しときめいてしまったのは、私だけの秘密。
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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます！！そう言って頂けてとても嬉しいです！ (2021年8月13日 6時) (
レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです！更新頑張ってください！場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧葉 | 作成日時：2021年8月12日 17時
