似たもの同士 ページ17
｢場地、アンタに話したいことがあるの｣
｢あ？なんだよ｣
凛ちゃんに返事をした場地くんは、いつもとは違って少し、ピリピリしていた。凛ちゃんが物凄い目で場地くんのことを睨んでいるから、否が応でも反応してしまうのかもしれない。
｢彩華と関わんの、やめてくんない？｣
その言葉に場地くんは目を見開いた。
｢それ、東根が決めることじゃねーだろ｣
｢そうね。でも、彩華の友達としては言う権利がある｣
そう言って凛ちゃんは息を吐くと、いきなり場地くんの胸ぐらを掴んだ。
｢ってめえ！！何してん……｣
｢千冬、手ぇ出すな｣
｢でもっ……｣
｢今、彩華がどんな噂されてるか知ってる？｣
場地くんの静止と、凛ちゃんの低い声に、松野くんは渋々口を閉ざした。
｢学外では不良とつるんで学校ではいい子ぶりっ子してるだけ、内申稼ぎしてる、八方美人……もっと酷いのもある｣
｢っ凛ちゃん、もういいよ……｣
｢良くない。彩華はこんなにいい子なのに、何も知らない奴らがそんな風にバカにしてる。耐えらんないよ｣
｢それは場地さんのせいじゃねぇだろ！｣
場地くんは千冬、と名前を呼んでそう叫ぶ松野くんを静止する。
｢でも、場地さん！｣
少しの沈黙が私たちの間に流れた。
｢……どうして凛ちゃんはそんなに、私のことを心配してくれるの？｣
その沈黙を破ったのは、私の率直な疑問。
その問いに、凛ちゃんは面食らったような顔をして答えた。
｢なんでって……そんなん、友達を守るために決まってるでしょ！｣
その言葉を聞いた瞬間、
『
随分と懐かしい、あの雨の日を思い出した。
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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます！！そう言って頂けてとても嬉しいです！ (2021年8月13日 6時) (
レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです！更新頑張ってください！場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧葉 | 作成日時：2021年8月12日 17時
