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真っ暗の中に私がいてただただ地面を見つめていた。
婆「お前はここにいるべきじゃないんだよ」
『なんでそう言うこというの?』
婆「もっと早く奴らに頼っていれば良かった」
『私どうなるの?』
婆「困ったら五条の坊主を頼りな」
おばあ様の声が聞こえなくなって真っ暗の中に赤ちゃんの声がする。覚えてもいない父と母の声…可愛い可愛いと育てられたけど変なものが見えたり起きたりするようになっておばあ様の所へ私は棄てられた。
泣いて追いかけても振り返りもしなかった。
そこから学校にも行くことなく毎日おばあ様の結界の言葉を聞き両手につけている数珠を交換して過ごした。
私が自分と言うものを理解したのは四歳のとき。
手袋を外してはいけないと教わっていたのに好奇心で外した。
猫がどんな感触なのか暖かいのかどうなのか知りたかった。
だけど目の前で起きたのは猫が干からび黒くなり砂になって風に飛んでいった。
私が約束を破ったから。
わんわん泣いた私に手袋を着けさせるとおばあ様はぎゅっと抱き締めてくれた。
手袋を取ってはいけない理由をそこで私は理解した。
だからおばあ様の後ろに真っ黒の人が居たときに手袋を外してその人を砂にした。
私からおばあ様を取らないで。
おばあ様は真っ黒の人を2回連れてきた。どっちもずーっとおばあ様になにかを嘆いててよく聞くとそれはおばあ様がこれは言ってはいけない言葉だよと見せてくれた本の文章だった。
呪いの文章 即ち 死神
真っ黒の人は生きてる人を殺.しに来る。
なんでおばあ様は死んだんだろう…私が真っ黒の人を消したのに。
どこか道中で連れて歩いてしまったのか。
『………ここは、何処?』
五「…目、覚めた?思ったより早かったね。ここは東京、呪術高専東京校だよ」
『1.2.3……7。』
五「なんの数字?」
『黒い人が付いてる人数』
五「黒い人?」
『……』
五「……」
『……凄い。見えない。』
自分の上とか後ろを見ればいつもいた物が見えなかった。
だけど周りの人達の何かは見える。
『…結界の中にいるから?』
五「まぁね、一級の結界師ばかりだから一時的に君の霊を寝かせてる。どう?どこか具合悪くない?」
『大丈夫です』
五「あと少しこの状況耐えてね。そうすれば学校内は自由に動けるよ」
あと少し、そう聞いて目を閉じればまた眠りについた。
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作者名:どどりあ | 作成日時:2023年8月18日 8時