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天「やっと帰ってきたんか、何してたん？」
『少し話しとった』
天「あ〜…どうせシャオロンやろ？」
『当たり。黄木が来るんは何時もの事やけどな』
一時間目数学。
まだ先生は来てない、数学教師は何時も5分位遅れて来る。
天乃の話を聞きながら何気なく広田さんを見ると机に教科書が無い。それに泣きそうな顔。え、捨てられた？
『教科書どしたん？』
「…わ、忘れちゃった」
『じゃあ俺の一緒に見よーや』
「…良いの？私、始めて忘れたから、良く分かんなくて…ありがとう！」
ほんまに忘れただけで、泣きそうになってたのは不安で焦ってたからだったらしい。机をくっつけていれば天乃に肩を掴まれた。
天「何普通に見せようとしてんねん…」
『顔怖いで天乃』
天「煩いわ、見せる必要無いやろ？忘れたんやから自業自得や」
『前俺が忘れた時お前見せてくれたやん？』
そう言えば黙り込んだ天乃、次は自分の教科書を持って広田さんに話し掛けた。
天「あんさん、俺の教科書貸したるからこれ見ぃ」
「え、あ…」
見上げてくる視線と目が合った。あ、助けて欲しそうや、可愛い。
『…天乃の教科書くれるん？じゃあ俺のもあげるな！』
天「…意味無いやんけ!!」
『何、じゃあ俺お前と教科書見るん？』
天「せや、距離が近づけば心の距離ももっと近づくやろ？」
『何を、言っとるんや…？』
マジで一番…嫌、ほんまに怖いなお前。何や心の距離て…多分俺目線では姿見えん位に遠いで？
ガタ
寄っかかってた広田さんの机が動いてバランスを崩す。転けそうになったが後ろから大きな手で支えられた。
「僕がコイツと見るわ」
『…何で？しかもお前教科書持ってないやん？』
「だからやで？隣の席やし、僕も教科書無いから貸してや」
『えぇ〜…広田さんと見たいんやけど』
俺の背中を支えたのは生徒会役員鳥井希。素行不良生徒で、フードで見えない素顔が人気。生徒会室に入り浸っとるから来ないと思ってたのになぁ…。
鳥「な、ええやろ？」
『…お前普段授業受けてないやん』
鳥「…珍しい顔するやんか」
悪意の塊の様な笑いが苛つく。広田さんを見れば、気まずそうに僕達を見てた。広田さんにとって鳥井はどんな感じなんやろ？
小さな声で聞いてみた。
『広田さんは鳥井どう思う？』
「ぅ、う〜ん…そんなに、話したことない」
『多分授業自体は興味無いはずやから頑張れる？』
「…うん!大丈夫!」
頷いて自分の教科書を広田さんに渡した。
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亀さん(プロフ) - 書き直しました、内容が全然違います。 (2023年3月4日 19時) (
レス) id: be49aa7331 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん(プロフ) - 吏由さん» ありがとうございます〜！！偶に頭が可笑しいところが入っている作品なので…嬉しいです！ (2022年11月13日 14時) (レス) id: be49aa7331 (このIDを非表示/違反報告)
吏由(プロフ) - わぁ…すごい好み()ありがとうございます… (2022年10月13日 3時) (レス) @page35 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん(プロフ) - みかんさん！？コメントありがとうございます！！そう言って貰えるとめちゃくちゃ嬉しいです！他のエンドも頑張ります！！ (2022年10月7日 22時) (レス) id: be49aa7331 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 全てのエンドが、大好物過ぎてもう大好きです！！他のエンドも楽しみにに待ってます！！ (2022年10月5日 18時) (レス) @page33 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亀さん | 作成日時：2022年8月24日 23時
