現在の足跡82 ページ47
鍾「……。［ファデュイ］の目的は
知らないが、彼らと接触する時は
くれぐれも気をつけてくれ。」
［禁忌滅却の札］が偽物といえども、
効果は本物と同じ物。それが相手の手の内に
あるというのは流石の鍾離先生でも僅かな動揺が見えた。
パ「そういえば、萩花洲にも仙迎儀式に
必要な品があるのか？」
鍾「ああ、今日は野生の瑠璃百合を探すぞ。」
パ「瑠璃百合？なんでここで？玉京台にたくさんあるぞ…
軽策荘にもあるって聞いたけど。」
瑠璃百合は璃月の代表的な特産物の一種。
璃月でなら、広い場所で見つけることができる。
パ「そうだ。ピンばあやに会った時、彼女は花を見てた。
彼女に聞いてみるか。」
鍾「いや…あれは人工栽培のもので使えないんだ。
瑠璃百合はかつて萩花洲に大量にあってな、
人々の歌声を聞く花なんだ。萩花洲は昔、陸地だった。
魔神戦争で崩れ、陸が水没し、
そのせいで瑠璃百合はほとんど絶滅してしまった。
今、城内には人工栽培のものが残っている。
だが、それでも野生の瑠璃百合が完全に
消滅したわけではない…
野生の瑠璃百合の香りは濃く、粉にして、
永生香の香炉に入れることが、［仙迎］の伝統だ。」
仙迎儀式にも長い歴史があるけど、
鍾離先生ぐらいの物知りな人じゃなきゃ、
覚えてないんだろうなぁ。
鍾「しかし、花を手に入れるには、
あおいと蛍、お前たちの力が必要となる。」
『えっ？私も…ですか？』
蛍「労働力ってこと？」
鍾「いや、蛍、そうではない。
その香りを濃くするために歌ってほしいんだ。
それに一人で歌うよりかは、二人の方が良いだろう？」
歌かぁ…。私は嫌いじゃないから良いけど…。
蛍はどうなんだろう？
パ「うっ…蛍、歌は得意か？」
蛍「得意だよ。」
パ「ふーん？本当かなぁ…」
パイモンは蛍が歌が得意だということに疑問を
抱いてるようだった。
鍾「やってみればわかるさ。
向こうに、ちょうど瑠璃百合がある。そこで試そう。」
鍾離先生の一声で瑠璃百合に近づいた。
パ「さぁ、お前たちの歌を聞かせてくれ！」
蛍「オホン。」
『えっ、まだ何を歌うのか決めてないよ！？』
蛍「♪〜〜〜♪♪♪♪〜〜〜♪♪♪♪〜〜〜♪♪」
蛍は先に歌い始めちゃったけど、この曲は私も知ってる。
蛍に続いて……せーのっ…。
蛍「『♪〜〜〜♪♪♪♪〜〜〜♪♪♪♪〜〜〜♪♪』」
ガサッ。ガサガサッ。
私達が歌い終わると花が……動いた。
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アオ猫又(プロフ) - リアさん» 間違っていました、指摘コメありがとうございます！これからも楽しんでもらえるように更新、がんばります！ (2022年2月25日 12時) (
レス) @page3 id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
リア - 「送仙儀式」が「迎仙儀式」になっていると思うのですが…どうでしょうか？もし勘違い・理由有りでしたら、申し訳ないです… いつも楽しく読ませていただいてます！ (2022年2月25日 11時) (レス) @page3 id: 7480b8ed6f (このIDを非表示/違反報告)
アオ猫又(プロフ) - 月木あやさん» 間違ってました！！教えてくださりありがとうございます！更新、がんばりますね！ (2021年9月29日 15時) (レス) id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
月木あや(プロフ) - もし理由があってのことでしたら申し訳ないのですが……これからも更新、楽しみにしています！！ (2021年9月29日 8時) (レス) id: 69dc05a968 (このIDを非表示/違反報告)
月木あや(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！夢主ちゃんの設定からもう好きです笑 一つ気になったのですが、「先祖の亡骸」を原作では「仙祖の亡骸」と表記されていると思うんです。 (2021年9月29日 8時) (レス) @page3 id: 69dc05a968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ猫又 | 作成日時：2021年9月4日 9時
