【d!】幸せな生活をあなた達に4

185.庭づくり ページ1

side A

『うーん！やっとついた！意外と時間かかったー！』

車から駐車場に降りて背伸びをしていると同じく助手席から降りたひとらんがこちらにやってきた。

ht「お疲れ様。鞄くらい持つよ。」

そう言って雑に肩に引っ掛けてたリュックをすっと持ってくれるひとらん。し、紳士…！

『おー！ありがとう！早速行こっか。』

ht「ここがホームセンターってとこ？」

『そうそう！家の近くにもあるっちゃあるんだけど、ここのホームセンターは植物の種類や庭作りの道具が豊富だから遥々1時間かけてやってきたのよ！』

はい、本当は40分くらいで着く予定だったんだけど道を間違えました。

カーナビってたまにいきなり現在地飛んじゃうよね。びっくりするからやめてほしい。え？古いから？誰かが免許受かったら買い換えよう。というかロボロくんワンチャン作れないかな、カーナビ。

ht「ね、早く行こ。」

私の腕を掴んでグイグイ早歩きしていくひとらん。

『ちょ、待って！まだ身体が固まって…！』

一直線に建物の右側に見える緑に向かって歩くひとらん。私の声はもはや聞こえていないようだ。

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『そういや、ひとらん何育てたいの？』

園芸コーナーを興味津々に練り歩くひとらんにたずねる。

ht「そうだねぇ、夏野菜かな。きゅうりとかトマトとか！」

『いいねぇ夏野菜かぁ！オクラとかピーマンも植えたいね！』

ht「おっ、いいじゃん！植えよ植えよ。」

『前の世界でも野菜育ててたの？』

ht「うん、あいつらが食べる野菜とかね。あと動物も育ててたよ。」

『動物かぁ、ペットコーナーあるからそっちも見ていく？小型動物しかいないけど。』

ht「あ、見たい！」

『よし決定！あ、お庭どうせならおしゃれにしたいよね、こんな木枠とかで花壇6枠くらい作ってさ！野菜4、5枠に季節のお花が1、2枠。』

目の前にあった黒っぽく塗られた木を指差す。

ht「へぇ、いいねえ。じゃあ残りはああいう砂利引いてレンガ置いて道作ったりとかするのかな？」

ひとらんが指差す方を見るとお洒落なレンガが並んでいた。そう！私のイメージ通り！！

『100点満点！流石ですひとらん先生！』

ht「いやぁ、照れるなぁ。Aとならいい庭が作れそうだよ！」

本当だよ！ひとらんとならいい庭が作れそう！！

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