閑話 ページ47
side gr
「いらっしゃい、おやまあ、グルッペン君じゃない。また調査しに来たのかい？」
gr「ああ。今日は抹茶のを頂こう。」
Aからカフェ運営の指令が出されてから2週間。
初めにゾムとコネシマとシャオロンとやってきたこのカフェに２日に１回は通っている。勿論皆には内緒だ。
何故か？ここのパンケーキが美味しいからだ。初めてA達と食べたパンケーキも美味しかったがここのパンケーキは格が違う。以前の世界だったらお抱えの職人にしているだろう。
ノートを開いて待っていると紅茶を持ってきた店主に声をかけられる。
「あら、調査ってこのお店の調査だったのかい？」
だったら止めろと言われるだろうか。
gr「ああ、そうだ。この度仲間達とカフェを開くことになって色々参考にしようと思ってる。」
「なんでこのお店なんだい？こんな婆が一人で細々とやってるカフェ以外にもっといいお店はあるでしょうに。」
gr「いや、他の店は改めて調べるに値しない。この店は素晴らしい。落ち着いたお洒落な店内で味わう繊細な紅茶とパンケーキ。特にここのパンケーキは口に入れた途端ふわりと甘みが広がって幸せな気分になれる。」
目をパチクリとさせた後ニコリと笑う店主。
「良かったらパンケーキ作るの見ていくかい？」
gr「いいのか！？」
「ふふ、勿論だよ。さあさこっちへおいで。」
店主がパンケーキを作るのを見ながらペンを走らせる。
---
side 店主
「今度試しに家で作ってみたらどうだい？」
gr「そうしてみるぞ！また来る。」
そう嬉しそうに笑って店を出て行くグルッペン君。
「仲間達とカフェねぇ。きっと彼なら上手く出来るんだろうねぇ。」
ふと、仲良くしていた個人経営の飲食店の娘さんのことを思い出す。
あの悲惨な事故からもう6年。
あの日二十歳になった少女は今どこで何をしているだろうか。
「あの子も彼のような子に会えばまた飲食店をしてみようと思えるのかしら。」
事故からしばらくして飲食店の前を通ったら売地になっていて悲しさを覚えた。
何か声をかけるだけで変わったかもしれない。そう後悔もした。
「なんにしても幸せでいてほしいわ…。」
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キャス - 神？神ですか？あ、神ですね わかりました( ・∇・) (2020年3月18日 0時) (
レス) id: 45eedb7288 (このIDを非表示/違反報告)
くろる - 参考画像をつけてくれる作者様の優しさ。 (2019年6月8日 16時) (レス) id: 884bb0e18a (このIDを非表示/違反報告)
れらちゃん=17 - このお話大好きです。頑張ってください！(無理しないでくださいね…) (2019年5月8日 17時) (レス) id: 9bbf4895aa (このIDを非表示/違反報告)
こもたろ - この軍服可愛いですね！！買いたいんですけど「誰が着るん？」と思ってやめました。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: b7de53e59c (このIDを非表示/違反報告)
零汰。(プロフ) - この軍服いいですよね！私も本当に買いたいですけどお高いのでいつもサイトで見て満足してます(´ｰ｀) (2019年4月3日 19時) (レス) id: ab0d2c2b10 (このIDを非表示/違反報告)
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