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白い長袖のＴシャツに着替えた君が、台所から出てくる。
手には、やっぱり寒かったのか、湯気の上がるコーヒーが２つ。
「コーヒーでよかった？」
「うん、いただきます」
俺が口をつけると。
ひとつ咳をして、カップに手を伸ばす。
「ねぇ」
「ん？」
「初日、大丈夫だったの？」
「…初日？」
「体調悪かったって」
「あぁ、言いましたね」
ひとくち飲み込んで、カップをテーブルに置いて。
つられて俺も、ことりと置く。
「体調…っていうか、お腹、調子悪かっただけですよ」
眉を下げて、ゆるゆるとお腹をさすりながら話す。
「朝からお腹痛くて…、しかもちょっと下してて」
「なんかあたったの？」
「たぶん冷えただけだと思うんだけどね」
「あ、ほら、ぺらぺらのＴシャツしか着ないから。お腹出してちゃダメだって」
「ちょ、出してはないわ」
苦笑しながら、コーヒーを口に含む。
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作者名：あんず
| 作成日時：2017年9月10日 21時
