一緒に帰ろう (ページ34)

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点滴が終わり、看護師さんが測った熱は37.5度。

まだ高いけれど、あの衰弱ぶりから考えれば、よっぽど良くなったと思う。

「落ち着いたみたいですね」

「あ…」

点滴を入れるときに、声をかけてくれた看護師さんが、顔を見せた。

よかったですね、と微笑まれて、動揺していた自分を思い出す。

「すいませんでした、なんか、こんな調子悪そうなの、久しぶりで…」

針を抜いてもらい会計を済ませても、君は目を覚まさなくて。

膝裏に手を入れて、身体を抱き上げて。

深夜の３時になろうとしている、総合病院をあとにした。

すやすや眠る君が目を覚ましたのは、３時半頃。

寝室のベッドに寝かせ、病院でもらった薬を広げていると。

もぞもぞと身体をこちらに向け、俺を呼んだ。

「しょーちゃん…」

「ん、起きた？」

手元の布団を口の前に集めて、けほけほ咳をする。

でも点滴の効果か、背中をさするとすぐに治まってくれて。

「具合、どんなだ？」

「ずいぶん、楽んなった…」

「はぁ…そっか」

微笑みかけて答える君に、思わず安堵の溜め息が漏れる。

「…ね。お医者さん、なんだって？」

「疲労で悪化してるけど、ただの風邪だって」

「そっか…」