英雄ヒーロー3 (ページ8)

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英雄91 ページ8

緑谷｢えっ……と……Aちゃん…？｣

？｢お？緑谷の坊主じゃねえか｣

？｢どうも。噂はかねがね｣

｢………｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

緑谷はAを探し歩いていると
木々の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた為近付いてみると
サーヴァントに囲まれながらご飯を食べているAを見つけたのだ

その光景を見た緑谷はピクニックというより屋外パーティーみたいだと思っていた

緑谷｢なんか……す、すんごいぃ…｣

たくさんのサーヴァントを初めて目の前にし、入場時の緊張がぶり返す

中には知っているサーヴァントもいるがそれより知らないサーヴァントの方が多いため
上手く喋れずにいる

｢……昼は｣

緑谷｢ま、まだ！これから食べようと思っててAちゃんを探してたんだけど……お邪魔だったよね…｣

｢……エミヤ｣

？｢ああ
なら君もここで食べていってはどうかね？
丁度作りすぎてしまってね｣

エミヤと呼ばれた赤い服を身に纏った男

彼は他のサーヴァントとは異なる英霊だ
料理が上手く、Aの住まいで台所に立つことを許される1人でもある

緑谷｢ぅえ！？いいんですか！？｣

エミヤ｢無論だ｣

アーチャーエミヤが作ったお弁当の数は全て1人で作ったわけではないがほとんどエミヤが作ったもので
傍から見ればその数は異常に見えるが
その場に集まるサーヴァントの人数を見れば妥当だろう

ｼﾞｬﾝﾇ｢マスターのお隣へどうぞ、出久くん｣

緑谷｢ジャンヌさん！ありがとうございます｣

｢………｣

緑谷｢ご、ごめんねAちゃん;｣

Aは正座をして飲み物を静かに飲んでいたが、その膝の上に座っているジャックはフォークで唐揚げを食べながら隣に座った緑谷を見た

ｼﾞｬｯｸ｢どうして謝るの？｣

緑谷｢えっ！？や！？迷惑かなって！！？｣

｢……何してんの｣

Aは飲み物を飲む手を止め横目で緑谷を見るが

本人はAの膝の上に座る初めましてのサーヴァントに話しかけられビックリしたのと緊張で声が上ずってしまったが返事をした

ｼﾞｬｯｸ｢迷惑なんかじゃないよ？
わたしたちは賑やかなのは好きだし、おかあさんも嫌いじゃないもの
ね？おかあさん！｣

｢………そうだね｣

ｼﾞｬｯｸ｢ほら！だから謝らなくていいんだよ？｣

緑谷｢は、はいぃ……｣

｢………ジャック、スープ冷める｣