英雄ヒーロー3 (ページ34)

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英雄117 ページ34

緑谷「.........ぇ」

緑谷が見たのは信じ難いものだった

入った前にはガラス張りの壁にその向こう側にある何か

右に進む道の先には研究所のまさしくそれで、機械が沢山置いてある

天井はとても高く、大きな円柱形のガラスが数本立っている

床にはいろんな色のコードが張り巡らされ、辛うじて床の色がわかるくらいだ

？「ん、ようやくご到着か！」

一人の女性が緑谷の姿に気付き、複数人の研究員らしき人に何か指示を出し緑谷へと駆け寄る

緑谷「だ...ダヴィンチ...さん....これはっ、一体....？」

ダ「うん、まあきみが言いたいことは多方予想がつく。が、まずは落ち着きたまえ」

緑谷は目を見開いて今にも涙がこぼれてしまいそうな酷い顔をしていた

緑谷「でもっ！っっ落ち着いてなんてっ……」

ダ「......とりあえず座りたまえ。ゆっくり話をしよう」

緑谷「っ............はいっ」

ガラスの向こう側を見ながら口を噛み締めて頷いた

緑谷が通されたのは、機械が沢山置いてある場所の片隅に置かれた机と椅子

普段は研究員達が小休憩を取るために置かれたスペースだ

ダ「一度きみとは会っているが自己紹介しよう
サーヴァント、レオナルド・ダ・ヴィンチ
改めまして、よろしく」

万能と呼ばれた天才
“レオナルド・ダ・ヴィンチ”

文明の発展に数多の影響を与えた人類史に名を残す有数の天才だ

「最後の晩餐」や「モナ・リザ」、「ウィトルウィウス的人体図」が有名だろう。

画家であり、建築家であり、彫刻家であり、科学者

まさしく万能の人だった

ダ「さて、まずは何が知りたい？」

緑谷「.......あれは...誰ですか」

ダ「…………」

緑谷が示す“あれ”とは

ガラス張りの向こう側にいた“何か”いや“誰か”

ベッドに横たわって、数本の線に繋がれて、機械が周りを囲っていたその中心にいた人物

ダ「…………きみの予想通りだよ」

緑谷「ｯ！！！！」

ダ「あれは......私たちのマスターであり、きみの友人である

英子 Aだ」