【弱虫ペダル】じゃんけんに負けました。【黒田雪成】

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新開side






さっき黒田と話したことを尽八に言うと、あまり口を出すなと怒られてしまった。



一番口だしてるのは尽八だと思うんだけどなぁ。




まぁ俺のせいでうまくいきませんでした。なんて言われたら笑えねぇし。








A「…はぁ、」





そんなことを思いながら靖友と2人でぶらぶら廊下を歩いていると、黒田の教室を挙動不審に覗いてるAちゃんにまたまた会った。







荒北「Aチャァン、」






靖友は珍しく彼女のことを気に入ってる。


あの子からは、女臭い匂いがしないんだってさ。







A「！荒北先輩！！！」


荒北「あ？どーしたァ？」


A「雪ちゃんに嫌われちゃったぁ…。」







その言葉で、靖友は大げさにため息をついた。




その顔には、さっさとくっつけばいいのに。と書かれている。


俺を巻き込まないでくれ、ってな。





尽八も靖友も気に入ってると言ったが、そこに恋愛感情はこれっぽっちも含まれていないわけで。


微塵たりとも心配する必要はない。









A「今教室いったら雪ちゃんいないし…っ、どうしよう先輩…！！」







一通りあったことを話してからAちゃんは、目にいっぱい涙をためて俺たちを見た。





あーあ。完全に黒田を怒らせた原因俺じゃん。


そんなことで好きな子にあたるなんて、あいつもまだまだだなぁ。笑








荒北「どうしようって言われてもなァ…、」





靖友が横目で俺を見たのがわかった。


そうだよな、ここは尽八がいないから俺が何とかするしかないよな。







「Aちゃん、」


A「っ、はい。」


「黒田はたぶんさ、君の気持ちが知りたいんだと思うよ。」


A「…へ？」



「恋愛感情として、自分のことが好きなのかどうか。
男ってバカだからハッキリ言ってくれないとそういうの気づけないんだよね。笑」









俺の言葉に、Aちゃんは一瞬黙ったけどすぐいつもの笑顔になった。







A「アドバイスありがとうございます、新開先輩。」

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