22ポン ページ24
東堂side
新開「でよー、その時靖友が、……あれ?」
「?どうした新開。」
新開「あそこにいるの、Aちゃんじゃないか?」
昼休みの廊下。
新開と2人で購買に向かいながら歩いていたら、知っている背中を見つけた。
「ほんとだ。…あんなところで何やってるんだ?」
新開「さぁ…?」
階段の影に隠れて何をこそこそやっているのだろう。
本人は隠れているつもりみたいだが、あれでは逆に目立ってしまうんじゃないだろうか。
「Aちゃん、」
A「ひゃあっ!!!!」
よくわからないが、知り合いなのに無視するのも変だから軽く肩を叩いて名前を呼ぶと、こっちがびっくりするほど驚かれた。
A「と、東堂先輩と新開先輩!!!」
新開「びっくりしたー…。」
「そ、そんなに驚いたか?」
A「そりゃあいきなり声かけられたら誰でも驚きますよ!」
「それはすまない。挙動不審なAちゃんの行動が気になってな。」
A「えっ。」
新開「さっきからこそこそしてるけど、何かあるのか?」
A「いや、ちょっと…、」
そう俺たちにつぶやきながら、目線は少し先の廊下を見つめている。
特に何もない生徒が行き交う廊下。
A「あっ!!先輩たち隠れて!!」
そう言って俺たちの腕を無理やり引っ張るAちゃん。
なんだなんだ?
影に隠れながらそうっと廊下を見ると、すぐそこに黒田が歩いていた。
俺たちに気づかなかったようでそのまま、通り過ぎていく。
A「…ふぅ。…あ、先輩たち!もう大丈夫です!!」
怪しい。
この子が変なのは元々だが、それにしてもいつにも増して変だ。
新開「黒田と何かあったのか?」
A「えっ!?」
「黒田を避けてるんだろう?」
A「…先輩たち、エスパー?」
誰が見てもわかることをAちゃんはびっくりして。
渋々重そうな口を開いた。
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ウウ - ユキちゃん可愛いです!修学旅行とかも見てみたいです! (2016年5月24日 20時) (レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 楼羽さん» 楽しんでもらえて良かったです^ ^黒田くんなかなか書く機会がないのですがぜひまた書いてみたいと思いますのでその時はどうぞよろしくお願いします^ ^ (2016年2月23日 1時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
楼羽(プロフ) - バレンタイン編とっても嬉しいです!流石でした...黒田落ち作品が少ないのが残念だったのですが、あんずさんの黒田落ち作品に出会えて良かったなー!と時たま思います!これからも読まさせていただきます! (2016年2月15日 9時) (レス) id: e3b315eed7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 雨宮ゆずさん» ありがとうございます。黒田くんはあまりキャラが掴めてないのですがそう言っていただけると励みになります^ ^また黒田くんを書く機会があればぜひ読んでみてください^ ^これからもよろしくお願い致します。 (2016年2月15日 7時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮ゆず(プロフ) - あんずさん書くゆきちゃん本当に大好きです。ゆきちゃんは結構恋のライバル的なキャラで登場するのが多いので、もっとゆきちゃんに幸せになってもらいたいですね。笑またゆきちゃんの作品を書いてくださること、祈っています! (2015年9月26日 3時) (レス) id: 4206094240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2015年7月18日 17時