１３ポン ページ15
いい案だと思ったんだけどなぁ、最初はパー。
せこいと言われたらしょうがない。
「(こういう時に限って東堂先輩いないし。)」
しょうがない。
今日は負けて久しぶりに雪ちゃんのお願いをきいてあげようじゃないか。
黒田「おっ、A。」
「あ、雪ちゃん。」
黒田「3年生の教室の前で何してんだ？」
「べつに。雪ちゃんこそ、何してんの？」
黒田「俺はちょっと荒北さんにな。」
そう言いながら雪ちゃんは隣の教室をキョロキョロして見渡していたけれど、どうやら荒北先輩もいなかったみたいだ。
黒田「またあとで来るか。
あ、そうだA、」
「ん？」
黒田「お前さ、好きな奴いる？」
「……はっ？」
まるで昨日の晩御飯は何だった？みたいにきくから、素っ頓狂な声が廊下に響いてしまった。
雪ちゃんがこんなこときくなんて、明日は槍でも降ってくるんじゃないだろうか。
「ど、どうしたの、突然。」
黒田「べつに。気になったから。」
「えぇ…、そんなクールに言われても…。」
笑いながらごまかそうとしたのに、どうなんだよ、となぜか真剣にきいてくる。
どうも何も、
「いないよ。いるわけないじゃん。笑」
つまらない答えでごめんなさいね。
恋愛と無縁なのにいるわけないじゃないか。
むしろ、いつまでもじゃんけんだなんて低レベルしてる女の子を好きになってくれる男の子がいるなら紹介してほしいぐらいだ。
黒田「だよな。Aに恋愛とか似合わねぇし。」
「失礼だなぁ。わかってるならきかないでよ。」
黒田「…なんか前にお前のこと特別だって言ったら、最近すっげぇお前と付き合ってんのかって訊かれるから、」
「えっ、」
黒田「付き合ってねぇよな？」
「付き合ってない！」
何を勘違い。
私と雪ちゃんはあくまでお友達じゃないか。
「だいたい私も雪ちゃんは特別だけどそれはべつに恋愛としてじゃなくて友達として…、」
黒田「じゃあ俺たちって親友？」
「違うよ、親友っていうのはもっと……あれ？」
わけがわからなくなってきて、そこで一瞬、思考回路がショートした。
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ウウ - ユキちゃん可愛いです！修学旅行とかも見てみたいです！ (2016年5月24日 20時) (
レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 楼羽さん» 楽しんでもらえて良かったです^ ^黒田くんなかなか書く機会がないのですがぜひまた書いてみたいと思いますのでその時はどうぞよろしくお願いします^ ^ (2016年2月23日 1時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
楼羽(プロフ) - バレンタイン編とっても嬉しいです!流石でした...黒田落ち作品が少ないのが残念だったのですが、あんずさんの黒田落ち作品に出会えて良かったなー！と時たま思います！これからも読まさせていただきます！ (2016年2月15日 9時) (レス) id: e3b315eed7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 雨宮ゆずさん» ありがとうございます。黒田くんはあまりキャラが掴めてないのですがそう言っていただけると励みになります^ ^また黒田くんを書く機会があればぜひ読んでみてください^ ^これからもよろしくお願い致します。 (2016年2月15日 7時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮ゆず(プロフ) - あんずさん書くゆきちゃん本当に大好きです。ゆきちゃんは結構恋のライバル的なキャラで登場するのが多いので、もっとゆきちゃんに幸せになってもらいたいですね。笑またゆきちゃんの作品を書いてくださること、祈っています！ (2015年9月26日 3時) (レス) id: 4206094240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2015年7月18日 17時
