9ポン ページ11
「雪ちゃんに勝った!!」
両手をあげてバンザイしようとしたら、デカイ声出すな。って雪ちゃんに怒られてしまった。
いやぁ、なんておめでたいことなんだろう。
黒田「…お前、なんか使ったか?」
「え。なんかって何?」
黒田「いや、…まぁいいや。
で、またあの不味いやつ奢ればいいのか?」
「あ、まって!今日はねー、うーん。」
勝つことなんて久しぶりすぎてきいてほしいお願いがないことに気づく。
いつもと同じじゃつまらないし、次はいつ勝てるかわかんないもんなぁ。
黒田「A?」
「…ほ、保留!!」
黒田「はっ?」
「思いつかないからまた今度にする!!」
私のその言葉に雪ちゃんはめんどくせぇと呟いた。
だってさ、貴重な1回じゃん。
大切に使いたいじゃん。
「じゃあまた明日…、あ!!」
黒田「?…あ、」
ふっと目を窓の外にやると、色気王子と私が勝手に呼んでる新開先輩や怖いと噂の荒北先輩と一緒に歩いてる東堂先輩がいた。
たくさん荷物を持っているから、きっとこれから部活だろう。
「じゃあまた明日ね!雪ちゃん!」
黒田「あ?…おー。じゃーな。」
早めに返そうと思って、カバンを持ったままダッシュで校舎をでた。
スカートのポケットの中にある感触をもう一回確かめながら。
私はもしかしてラッキーの神様と出会っちゃったのかもしれない!!!
「東堂先輩!!!」
インハイメンバー専用だと聞いた自転車競技部の部室を思いっきりあけると、談笑しながら着替えようとワイシャツに手をかけた東堂先輩を発見。
…あっぶない。ギリギリセーフ。
東堂「おぉ、Aちゃん。」
「これ、ありがとうございました!!」
壊れてないか確認して、先輩のシルバーネックレスを無事に返す。
東堂「今回も勝てたか?笑」
「はい!!東堂先輩のおかげです…!!」
爽やかな笑みで良かったな、と言ってくれた先輩が神様に見えた。
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ウウ - ユキちゃん可愛いです!修学旅行とかも見てみたいです! (2016年5月24日 20時) (レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 楼羽さん» 楽しんでもらえて良かったです^ ^黒田くんなかなか書く機会がないのですがぜひまた書いてみたいと思いますのでその時はどうぞよろしくお願いします^ ^ (2016年2月23日 1時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
楼羽(プロフ) - バレンタイン編とっても嬉しいです!流石でした...黒田落ち作品が少ないのが残念だったのですが、あんずさんの黒田落ち作品に出会えて良かったなー!と時たま思います!これからも読まさせていただきます! (2016年2月15日 9時) (レス) id: e3b315eed7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 雨宮ゆずさん» ありがとうございます。黒田くんはあまりキャラが掴めてないのですがそう言っていただけると励みになります^ ^また黒田くんを書く機会があればぜひ読んでみてください^ ^これからもよろしくお願い致します。 (2016年2月15日 7時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮ゆず(プロフ) - あんずさん書くゆきちゃん本当に大好きです。ゆきちゃんは結構恋のライバル的なキャラで登場するのが多いので、もっとゆきちゃんに幸せになってもらいたいですね。笑またゆきちゃんの作品を書いてくださること、祈っています! (2015年9月26日 3時) (レス) id: 4206094240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2015年7月18日 17時