SnowManのパパドル2

＊少年忍者 ページ26

仕事の時間が近づいてきて準備を整えると、マネージャーの運転で現場に向かった。


今日俺たちが出演する少クラは、主に事務所の若手がメインになっている、音楽バラエティ番組だ。


後輩との共演は刺激にもなるし、普段は交流の少ないジュニア達とも一緒になるから、なかなか貴重な機会なんだよね。









＊＊＊＊＊









スタジオに到着して本番まで楽屋で寛いでいると、ラウールがジュニア時代に在籍していた少年忍者が挨拶にやってきた。


(コンコン)


少『失礼しまーす！マンズ兄さん、今日はよろしくお願いします！』


佐「おー、少年忍者じゃん！今日はよろしくね〜」


織「お久しぶりです、ラウールは元気でやってますか？」


康「おう、織山くん！忍者のみんなも久しぶりやなぁ」


舘「ラウなら奥で阿部と宿題をやってるよ。ラウー、忍者のみんなが来てるよ！」


部屋の隅のテーブルで宿題を解いていた末っ子に声を掛けた。


ラウールはまだ義務教育だから、アイドルだからといって、学業をおろそかにする事はできない。


仕事の都合で学校に行けない日だって、事務所イチのインテリ阿部ちゃん先生が、しっかりと勉強を見てくれている。


ラ「う？」


阿「ラウ、織山くん達が挨拶に来てるよ」


ラ「おりやま？！」


ウンウンと唸りながら問題を解いていたラウールは、かつてのメンバーを見て叫び声を上げた。


3歳で入所して6歳の時にSnowManに抜擢されたラウールだけど、数年間は彼らと同じ少年忍者として活動していたのだ。


中でも織山は1番の仲良しだったらしい。


パァッと顔を輝かせると、ノートを放り出して一目散にメンバーに駆け寄っていった。

2→←＊末っ子の憂うつ？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す