佐久間さんちは今日も幸せ11 (ページ3)

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亮「って、ことがあったんだよね」

大「なるほど........」

亮「大介にも話そうと思ってたんだけど、ここ数日はお互い仕事が忙しくてバタバタしてたじゃない？」

玉森には〝ゆっくり考えて〟と言われていたし、本当ならすぐに結論を出さなくても良かったんだよね。

けれどたった今自分で決めてしまったのだ。

大「それにしてもビックリしたよ。玉森裕太さんも同じ勤務先だったんだね」

亮「大介、玉森先生のことは知ってるの？」

大「ああ、うん。直接会ったことは無いけど、情報番組のコメンテーターとか教育番組でたまに見る人だよね。めちゃくちゃイケメンの人でしょ？」

亮「確かに俳優さんみたいにカッコいいよね。それに教えるのも上手いし」

大「それで…さっきのテレビ出演の話って..........」

キョトキョトと目を泳がせながら、チラリと上目遣いで見上げてきた。

ようやく事情を飲み込めたらしいけど、表情から察するに、いまいち腑に落ちていないようだった。

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亮「テレビに出るのは週に1回みたいだし、引き受けようかなって思ってるんだ」

大「ええっ、マジで？」

亮「もちろん子供達と仕事が優先だから、ちゃんとプロデューサーさんとお話してからだけどね」

大「そっかぁ.........。ね、もしかして決め手になったのって、やっぱり今日のクッキー？」

亮「うん。大介がモテること改めて再認識しちゃったから、少しでも近い場所にいたくなったんだ」

大「........亮ちゃん。あの、ほんとごめん！俺が無防備すぎたから…」

亮「ふふ、だから違うんだって。責めてるんじゃなくて、俺が勝手に決めたの」

またしても落ち込みそうになる大介の頬をそっと掌で撫でると、俯いてしまった頭をぎゅむっと腕の中に包み込んだ。