佐久間さんちは今日も幸せ11 (ページ4)

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＊旦那様の心配ページ4

亮「そんなに落ち込まないでよ。正式に採用されるかも分からないし、玉森先輩への返事もまだしてないし」

大「亮ちゃんなら即採用に決まってるよ。俺がプロデューサーならレギュラーで使っちゃうし！」

亮「さすがにそれは本職に差し支えるから無理だってば」

大「うぅ〜.......これでついに亮ちゃんがゲーノー人になっちゃうのかなぁ」

亮「こらこら、先走らないの。俺の本業はあくまで大学教員だよ？」

大「でも亮ちゃん美人だし頭もいいしスタイル抜群だし、すぐにスカウトされちゃうかも...........」

俺のお腹にグリグリと頭を埋めた大介は、拗ねたようにくぐもった声を上げた。

自分だって今をときめくスーパーアイドルのくせに、まだ決まっていない俺のテレビ出演を気にするなんて、ほんと心配性な旦那さんだ。

困ったように苦笑すると、少し乱れてしまった柔らかいくせっ毛をくしゃりと撫でてあげた。

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亮「…ていうか、いつの間にか映画終わっちゃってるよ。せっかく大介が借りてきてくれたのにねぇ」

何気なくテレビに目を向けると、画面にはエンドロールが流れていた。

子供みたいに拗ねる大介を宥めていたら、気付かないうちに時間が過ぎてしまっていたみたいだ。

リモコンに手を伸ばして再生を止めると、ふぁ…と小さくあくびする。

亮「さ、今日はもう寝よ？さっきの話はまた詳細が分かったら改めてするからさ」

大「絶対だよ？話が決まる前に俺にも相談するって、ちゃんと約束してね」

亮「ふふ、分かったってば」

真剣な表情でしっかり釘を刺してくるのは、亮平が自分と同じ業界で働くのが心配なのだろう。

いつものように大介の背中にピッタリ寄り添うようにベッドに横になりながら、明日さっそく玉森に話をしてみようと考えていた。