急募:魔界での安全な暮らし方【魔入間】 (ページ4)

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安全な暮らし3 ページ4

「僕達に拒否権あるんですか？」

隣に座っている男の子がおじいさんに話しかけた。

ん…？この声村瀬歩？ていうか、よくよく見たら見たことあるぞその姿。なんだっけ？割と前に面白いから見てって言われたヤツ…。

あ、えーっと、あれだ！魔入りました！入間くんだ！
でもなぁ、アニメ1話しか見てないし、原作も見てないし、内容も全然覚えてないんだよなぁ。この先不安。

「もちろん君たちの意思は尊重するよ、嫌なら断ってもいいよ」

入間くんはまだまだ悩んでいる様子。お願いを断りずらい性格なのかな。

私もどうしよう…。断ったら断ったで行く当ても何もないし…。助けて貰った恩返しに孫になろうかな…。

「あの、僕…」

「しかしッだからこそ！僕は全力でお願いする！孫欲しい！超欲しい！孫になってください！どうかこの老体の夢を…ッ、願いをッ、叶えて欲しい！お願いだッ入間くん、聖奈ちゃん！」

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ポンッ

契約書に名前を書き、隣にハンコを押す。断れなかった…と、入間くんは項垂れていた。

サリバンさんはわ〜いっ、と小躍りしている。

「さ〜て、そうと決まれば…」ﾊﾟﾁﾝｯ

入間くんと私の服が変わった。アニメで見たあの制服だ。
だが、私のは違う。ピンクのセーラーではなく、白色のリボンの着いたフリルシャツに水色のワンピースを着ていた。

正直ちょっと嬉しい。あの制服可愛らしいけど自分が着るにはかなり恥ずかしいので、大人しめだけどちゃんと可愛らしさもある服がドンピシャで好みだ。

「なっ、何ですかこれっ」

「サプラ〜イズ！可愛い初孫たちだもの。保証は万全！衣服・食事・住居そして教育！君たちを悪魔の学校に通わせてあげよう！」

にっこりと嬉しげに微笑むサリバンさん。対して私と入間くんは驚きで固まっていた。

「人間が入学した前例はないけどさ、バレなきゃ食べられることもないよ！多分！」

『「バレたら食べられるの！？」』

ちょっと待ったそれは聞いてない！てか多分ってなんだ多分って！

「いや〜、でも2人がいい子でよかったよ。もし断られたら君たちを今夜の食卓に出すしかないもの」

ｽﾞｽﾞｽﾞｯ‥という音と共に人型のモノを食べるサリバンさんの幻覚が見えた気がする。

ひえぇとなりながら取り敢えず入間くんと挨拶を交わす。

『改めまして神代聖奈です。よろしくね』

「あ、僕は鈴木入間です。よろしくお願いします！」

その後部屋に案内されそのまま眠りについた。